内容説明
もっとも読みやすい源氏物語。ウェイリーのこの英訳によってGENJIは世界文学になった。それを忠実に日本語訳。うるさい敬語も、わからない歌もない20世紀小説・源氏を提供。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どりーむとら 本を読むことでよりよく生きたい
18
光源氏が、夕霧をはじめ家族の人に対する教訓を話している所が心に残りました。梅枝の章の所で、雲井の雁とのことに悩む夕霧に「なすべきことは、手に入れることを手に入れるだけで、それを有効に使うことができることをできるだけ有効に使うべきである」「私たちは。まさに永続的な関係を結ぶことが難しい人に引き付けられる」「結婚がうまくいかないときでも、もうすこし我慢して、相手の親族のことやその女性の良い所を見つめていけば…」などは現代人に対する教訓だと感じた。そのような教訓を述べているが、若菜の章では失敗する。これが人間か2024/09/29
shou
3
玉鬘の結婚から宇治十帖の初めまで。解説にもあるようにかなり省略があるようで、女三宮登場による紫と源氏の関係の変化にフォーカスされている。真木柱の名が(ほぼ登場しないというかカットされているという理由で)母親に流用されていたのはしっくりこなかったけれど、宇治の大君が総角、中の君が小芹と名付けられているのは解りやすくて成程なあと思った。大君をもうちょっと可憐な名にしてくれたらなおよかったけども。2013/12/16
marinefrancaise
0
そのウェイリーさんは、古文は読めても、現代日本語はぜんぜんだめだったそうです。英語が読めても、話すのが苦手なので共感します。
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