内容説明
もっとも読みやすい源氏物語。ウェイリーのこの英訳によってGENJIは世界文学になった。それを忠実に日本語訳。うるさい敬語も、わからない歌もない20世紀小説・源氏を提供。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桑畑みの吉
5
2008年11月平凡社より発行。アーサー・ウェイリー(1889-1966年)が英訳したものを日本語に翻訳したもの。原著は1925年から分冊出版が始まっている。あの『源氏物語』が100年も前に英訳されていたのは驚きだ。英訳された方が理解しやすいとの評判を聞いたことがあるので本書に挑戦。完読すると海外翻訳の小説を読んでいる時のような読みにくさを感じた。サクサク進まない。「あれ」「それ」とかの代名詞が多いせいなのだろうか?光源氏を「シャイニング・プリンス」と訳した2017年の左右社版の方が気になっている。2025/06/25
羊山羊
4
源氏は京に帰り咲き、天皇の側近として権力の絶頂をほしいままにする。その中で源氏は都に迎えた明石の君や他の女、正妻との逢瀬や政治に没頭してゆく。源氏の強権ぶりや我儘ぶりも増していって、心穏やかではない女たちの心が輝きを増してゆく。左右社版と比べると、表現が圧倒的にカタい。これで読むなら角田光代版でも…と思ってしまう。話のあらすじをしっかりと把握してから別バージョンで挑戦してみたい。2020/01/03
shou
4
源氏の栄光の頂点。日本語だとなめらかな音の流れの中に埋没して和らげられているマイナス表現が、わりと露骨になっていたりして、より突き放した冷静な視点に見える。近江の君はむしろ現代的な女性に見えた。2013/11/16
marinefrancaise
1
ウェイリーさん、独学で中国語と日本語を勉強したイギリス人。すごいですな。
人民の指導者
0
すらすら読み進めることができました。英語からの重訳もなかなかいい。2011/06/16
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