内容説明
古稀とは思えぬ若さ、明晰な頭脳と剣の冴え。
新しい大目付の誕生!
常陸の極小藩への誹謗中傷、調べを進めると、隣の藩に由々しき問題が見えてくる。
策謀を重ねる大名家相手に、新任大目付の活躍はいかに。
痛快時代小説の開幕! 新シリーズ第1弾!
「大目付になれ」──将軍吉宗の突然の下命に、一瞬声を失う松波三郎兵衛正春だった。蝮と綽名された戦国の梟雄斎藤道三の末裔といわれるが、見た目は若くもすでに古稀を過ぎた身である。しかも吉宗は本気で職務を全うしろと。「悪くはないな」──冥土まであと何里の今、三郎兵衛が性根を据え最後の勤めとばかり、大名たちの不正に立ち向かっていく。痛快時代小説の開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
94
まむしの末裔1作目 2020.12発行。字の大きさは…中。八代将軍徳川吉宗の命により、旗本松波三郎兵衛正春が大目付に任ぜられます。三郎兵衛の家系は、戦国の梟雄の「蝮の道三」の異名でしられる美濃の戦国大名斎藤道三の末裔と言われています。このため、蝮の綽名を付けられます。筆頭大目付稲生正武は、尾張徳川家を潰すために松波家の前で襲われ、さも尾張柳生の忍びによって襲われたかのように偽装しますが。それでも動かぬ三郎兵衛に、登城の途中に20名以上の刺客を放つが、これを孫の勘九郎とお庭番の桐野が撃退します。🌿続く→2021/02/12
とし
77
古来稀なる大目付「まむしの末裔」 1巻。徳川吉宗の命により、松波三郎兵衛正春既に古稀を過ぎての大目付の役を命じられたる、家系は、美濃の戦国大名斎藤道三の末裔、道三と言えば「蝮の道三」大名達の不正を裁くのか楽しみですね、孫の勘九郎とお庭番の桐野の絡みも面白いです。 2021/03/31
はつばあば
40
先日「南町 番外同心」を読んで頭の中がひっくり返ったようになったが、その本のお陰で吉宗の為さんとした筋書きがよくわかって今回は楽しく読めました。古希過ぎて最後のご奉公よと吉宗より賜った大目付、大岡越前以後の町奉行以来の出世。吉宗としては尾張を潰したかったのだろうが・・流石 マムシの末裔としておこう。松波三郎兵衛正春爺さんの孫である勘九郎も人好きのする青年で(金さん的な感じかな)御庭番の桐野や闇鶴の銀二と共に爺さんの手助けをしていく。12巻まで続くようですが適当な所で途中下車の予定。2025/04/18
goodchoice
2
大目付という珍しいところに注目した点が面白い。只、主人公の活躍がやや少ないので、もう少し頑張って欲しい。2021/01/22
りんごさん
1
お爺さん三郎兵衛(お爺さんと言っていいかは疑問な矍鑠とし頭も若い大目付)と孫(勘九郎)に御庭番、元盗人が脇を固めるイイ感じの時代劇 将軍吉宗の懐刀的な三郎兵衛に対する上役ではあるが年下で少々コスッカライ次左衛門も舞台回しでいい味を出している 大目付であるから諸藩を調べるわけであるが御家お取り潰しを解決としない、イイ感じで2025/02/18