内容説明
シベリア横断を足の骨折で断念し、謎の日本人医師(ドクトル)・古謝克己の家で療養することになった伊吹信介。KGBの影に怯えながらも、ドクトルと恋人のタチアナの厳しい指導で現代史やロシア語を学び、新しい生き方に目覚める。歌手として自分らしい歌を探し求めて作詞を試みる牧織江。彼女の存在感に惹かれて担当することにした伝説のディレクター・高円寺竜三は名門レコード会社の内紛に巻き込まれていく。新会社独立に暗躍するフィクサー役の新聞記者・筑紫次郎の真の狙いとは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
21
久しぶりの青春の門。 五木寛之が未だに書き続けていることがうれしい。 「筑豊篇」が発表されたは1970年。その2年前まで学部にいたぼくはサークル仲間とよく「僕たちは未知の青春の門の前に立っている」なんて語っていた。ここに書くのも照れくさいが。 本書の題名が、それに強く重なるところがあり早速読んでみた。そして信介や織江たちに強く惹かれたのだった。 その翌年の「自立篇」を読んだときから、ぼくはハンドル名に「しんすけ」を用いるようになった。 まさか五十年以上も使うとはその時は考えてもいなかったが。2022/03/30
やまねっと
9
今回も私的に思ったのだが、あまり物語的に進展はなかったなと感じたところだ。 牧織江が小ヒットを飛ばして高円寺にみそめられたのはいいが、曲を出した気配がない。周りでは色々動いてはいるが、織江自身に話題はない。 一方信介の方は家の中でロシア語を学んでいるだけだ。 日本に帰ることになって、帰っている途中でこの本は終わりを迎えた。がっかりだった。漂流篇とあるが、この巻は勉強篇と付けた方がいい。 ただ、解説で完結編の疾走篇が連載中とあるから楽しみで仕方ない。作者には死ぬまでに完結をして欲しいと切に思うしか今はない。2023/07/29
おどりこ
2
私が昭和の中学生で、まだまだ織江よりも年下だったのに、今はオリエはおろか信介や義母のタエそして、ドクトルよりも年長者になってしまいました。隔世の感があります。 炭鉱もレコードも日常には存在がとても遠くなってしまいました。ノスタルジーとはちょっと違う不思議な感覚の読後感です。2025/09/21
かいざん
2
600ページ超、でもあっという間に読み終えました。自分が生きているうちに完結して欲しいなぁ。2025/04/20
umesaburo
1
ロシアの情景がとても良かった2025/06/18




