内容説明
動物や機械としゃべれる<赤んぼ言葉>を駆使する、赤んぼ大将・タッチュン。ある日、仲良しの目覚まし時計に起こされて、パワーショベルの中に迷いこんだキョウリュウの魂を取り出しに出かけます。でも、暴れるパワーショベルに振り落されたタッチュンは、海へ……。ファンタジー童話の名品「海へいった赤んぼ大将」「赤んぼ大将山へいく」の2編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
53
赤んぼだったころを覚えている人がいないから書いた、と作者。1歳のころなら、動物と話せたのかもしれない。時計や機械と話せたのかもしれない。ごく幼いころのことを何となく覚えていても、その前となると、霧がかかったようにかすんでしまう。そこを想像してみたら、ということ。タッチュンのお昼寝の夢などと決めつけるのは、赤んぼの世界をわかっていないのだ。本当にあったことなのか、そこが微妙であるところにファンタジーとしての見せどころがあるのかもしれない。絵本という小道具が効いている。2021/10/30
砂ちゃん
1
大人の言うことは大抵わかって、機械と動物に通じる『赤んぼ言葉」の使えるタツオのお話。『天使の事情』の神仙寺瑛さんにコミカライズしてほしいw