ちくまプリマー新書<br> よみがえる天才6 ガウディ

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ちくまプリマー新書
よみがえる天才6 ガウディ

  • 著者名:鳥居徳敏【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2021/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480683960

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内容説明

サグラダ・ファミリア聖堂の建築家として名高いガウディ。歴史に学び、洞窟造形を取り入れ、幾何学を駆使しながら、誰よりも新しさを求め、独自の建築様式を生み出した。時空を超え、今なお新鮮な建築物はどのようにして生まれたのか。

目次

はじめに
国宝と世界遺産の建築家
理想的な生き方
第1章 ガウディは才能に恵まれたのか?
天与の才
ガウディの家族
生い立ち
ガウディの資質
第2章 生まれた場所と時代
地縁関係が強いレウス
なぜガウディ建築はバルセロナに集中しているのか
文化の復興を求めるカタルーニャ
第3章 できの悪い学生だったの?
恵まれていたガウディ
中等教育時代の成績
中等教育時代の学友
バルセロナ建築学校
第4章 建築事務所でバイトをしながら学ぶ
高まる建築需要
実践して学ぶアルバイト
師ジュアン・マルトゥレイ
ガウディの同僚たち
第5章 パトロン、グエル伯爵とコミーリャス侯爵との出会い
グエル家とロペス家
王家とも親しかった
パトロンと建築家
第6章 サグラダ・ファミリア贖罪聖堂が着工されるまで
聖堂建立のために献金した人々とは
赤字続きの中、建設は続けられた
「降誕の正面」誕生
ガウディの聖堂
第7章 サグラダ・ファミリア聖堂に専念
ガウディの断食
「生まれつつある聖堂」
「神の使者」・「カタルーニャの天才」
サグラダ・ファミリア聖堂完成予想図
第8章 唯一無二のガウディ建築
様式の時代から折衷主義の時代へ
ガウディ建築の変遷─〈歴史主義〉〈自然主義〉〈幾何学主義〉
ガウディ建築の三つの様式
第9章 貧者ガウディと権威者ガウディ
貧者ガウディ
社会的評価と公的役職
カサ・ミラの衝撃
権威者ガウディ
第10章 凡人と天才
凡人と天才
独創と模倣─一.人間は創造しない、二.人間は発見し、その発見から出発する、三.自然法則を探求するもの、四.独創性とは、起源に戻ること
天才ガウディ
あとがき
ガウディ年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さくら咲く

21
建築様式から時代背景まで詳細な記述にじっくりと時間をかけて読んでみた。結婚せず家庭を持たずに生涯を建築にかけた人生を垣間見た。宗教的な事柄や人脈の関与は欠かせないがガウディが生まれた様々な条件、著者が擧げる八つに納得。著者曰く天才ガウディは生まれた時には存在せず死んだときに生まれる人生の勲章だ。特に人生後年のサグラダファミリアにかけたストイックな時期、死に様は目から鱗だった。見学が待ち遠しい。2022/06/24

ジュンジュン

13
本書でガウディの生涯を追いながら、その"天才"さを色々と考察するが、次の一文が一番しっくり来る。「我々は完成したサグラダファミリアよりも未完のサグラダファミリアの方に夢を感じ、ロマンを感じる」(155p)。ガウディたらしめているものはきっとこれ。「天才だから偉大な作品を生み出せるわけではない。偉大な作品を生み出したから天才と呼ばれる」(あとがきより)、それも未完の。サグラダファミリアなくしてカサミラだけだったら、たぶん僕はこう思う。住みたくないなあ~(笑)。2021/04/19

くろねこ

6
環境が人をつくり、人が環境をつくる、という言葉も出てきますが、ガウディがガウディになっていくさまを資料を元に提示してくれます。建築家になったばかりのガウディと晩年のガウディ、サグラダファミリアを作ることでガウディも変わって行ったのだと知り、ガウディほどの存在でなくとも人の一生というものも考えさせられました。 ガウディの言葉に惹かれ、言葉を集めた本を探し見当たらずこちらを手に取ったのですが、どのような時代に生き、どのような状況で発せられたかをわからないで言葉だけを読むより、この本を読んでよかったです。2023/08/30

oooともろー

3
ガウディはいかにしてガウディになったのか。時代・土地・人脈。やはり実物を見たい。2021/04/09

takao

2
ふむ2022/10/29

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