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内容説明
観察データを読み解き考え続け理性の命じることを優先させた結果、長く天文学の伝統であった天動説を否定したコペルニクス。どのように地動説=太陽中心説を思いついたのか。固定観念を打ち破った近代科学誕生の幕開けの瞬間に迫る。
目次
はじめに
第一章 青少年期のコペルニクス──ポーランドからイタリアへ
どのような家庭に生まれたか
コペルニクスの生きた時代
天文学に関心を寄せていた青年期
イタリアで法学、さらに医学を学ぶ
天文学のための基盤を深めた留学時代
〈コラム〉宇宙の二球モデル
プトレマイオス説の概要
第二章 留学帰りの聖堂参事会員兼医師の重要な余技
医師コペルニクス
司教の秘書官として働く
初めての出版は文芸書の翻訳
「コメンタリオルス」を執筆
地球は動くという革新的な理論
地球は三重運動によって回転している!?
地動説を思いついた動機に関するさまざまな意見
天文学の伝統を批判する
コペルニクスが思い描いた宇宙
いかにして太陽中心説に到達したか
地球を動かすことを決意した瞬間
〈コラム〉プトレマイオス説の最終モデルとその問題点
ウプサラ・ノートの分析
第三章 天文学者として名が広まる聖堂参事会員
職務に追われる日々
天文学者としての名が広まっていく
問題を見つけ考え抜いたものに閃きが訪れる
多忙な日々と捏造されたスキャンダル
ローマ教皇も地動説を弾圧せず
〈コラム〉コペルニクスにおける地動説の理論的展開
第四章 『天球回転論』の出版──地動説の公表
若き数学教授との出会いが運命を変えた
古代の諸仮説を捨てた理由
『天球回転論』出版へ向けて動き出す
亡くなる当日に届いた主著をめぐって
太陽中心説が革命的な理由
〈コラム〉実在主義的地動説の問題点とは?
第五章 静かな革命──天球回転論が起こす波紋
地動説が世界観をかえてゆく
コペルニクスのパラメーターを活用したグレゴリオ暦の出現
太陽中心説を改作した宇宙体系の模索
ブルーノ、ケプラー、ガリレオの登場
ケプラーの法則
ガリレオの天体観測
ガリレオの『天文対話』と宗教裁判
コペルニクスは天才だったのか?
あとがき
参考文献
感想・レビュー
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inami
岡本 正行
surucucu
たつや
霹靂火 雷公