内容説明
商いする大切な舟が古くなり水漏れしてしまったが、新しい舟を作る金の工面に頭が痛い小籐次。舟づくりの名人・「蛙の親方」こと亀吉親方に相談するうち、親方が思い出したのは、かつて小籐次が助けた花火師親子のこと…
人の縁と心意気が繋がって新造された小籐次の舟「研ぎ舟蛙丸」が、江戸の人々を大いに沸かせる!
そんな中、雑な盗みを重ねていた「ニセ鼠小僧」が、ついに人を殺め――
元祖鼠小僧・奉行所・そして小籐次が、普段ならありえないタッグを組んで
ニセ者の成敗に乗り出す!
累計800万部の大人気シリーズ、最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
172
新シリーズも20弾!元祖鼠小僧も好感の持てるキャラなので今回は活躍が嬉しい。今回も面白くその空気に浸った。。立派な【研ぎ舟蛙丸】もお披露目されて、ゆくゆくは駿太郎が自在に乗りこなすのだろうな。それにしても久慈屋の主の言葉じゃないが「みんな赤目小籐次に甘えすぎ」です。望外川荘でゆっくり過ごす日は来るのか?ちょっと心配。2021/02/20
やま
103
シリーズ20作目。字の大きさは…大。来島水軍流の剣の達人・酔いどれ小籐次こと赤目小籐次と、息子・駿太郎の活躍の物語です。此度は、前作に続き鼠小僧次郎吉の偽者が、江戸の町に出没し、悪逆非道の限りを尽くします。その偽者は、火付盗賊改役の与力と同心が己の手下を使ってと、もう一組は、黒鍬組より出世した表火之番の組頭とその組の者たちです。盗人を捕らえるべき役人が、鼠小僧次郎吉を騙って盗みをして、押し入った商家で人を殺します。これを表沙汰に出来ず奉行所から助けを求められた小籐次、駿太郎が活躍します。🌿続く→2021/04/22
KAZOO
98
こちらのシリーズも40冊目となっています。主人公もかなりお年寄りになってきてますが、相も変わらずの強さを発揮します。江戸を騒がせているニセの鼠小僧がどのような背景を持っているのかを解決し、本当の鼠小僧は依然救った目の見えないお姫様の様子を見に行っています。主人公の義理の息子も一人立ちしそうな感じでいよいよ終了なのでしょうか?2021/02/19
とし
89
新・酔いどれ小籐次「三つ巴」 20巻。まさに爽快感、痛快でしたね、駿太郎もしっかりしてくる、研ぎ舟も二代目蛙丸に代替わりそろそろ完結に近づくのかな。2021/07/07
TakaUP48
52
研ぎ舟だ傷み新しい舟を考えていた小籐次に、蛙の親方亀作が、ワケありの立派な舟を只で譲ってくれた。駿太郎は、その舟の名を蛙丸(かわずまる)と命名。うむ、駄洒落はこの筆者には珍し!偽鼠小僧事件関係では、火付盗賊改与力・小菅と同心・琴瀬が小籐次に挑戦的な言動。実は、偽鼠小僧パターンその1。その2は、表火之番黒鍬組頭・井筒一味であることを突き止める。火付盗賊改らと町奉行、元祖鼠小僧&小籐次一統との三つ巴。表に出すことなく、悪を始末した小籐次一同。子次郎は、三河の薫子姫に逢いに行く「春近し 黄金色なる 西の海」。2021/09/25