メテオCOMICS 理系が恋に落ちたので証明してみた。（９）

著者名：山本アリフレッド

フレックスコミックス（2020/10発売）

• ISBN：9784866751221

内容説明

9巻は愛が生まれ、愛が壊れる！ 奏のデートに氷室と雪村が同行し、Ｗデート実験開始!? しかも、奏を見守っていたら、「集団恋愛同期」が起こり氷室と雪村の気持ちが高まってしまい、口では言えない、リケキュンな事態に！　そして虎輔は二次元愛の悲しい真実に気付くが……!?　理系がデートスポットを巨大な実験場に変える！　理系女子×理系男子、大人気もどかし実験ラブコメディ！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[進☆彡19＠雰囲気重視]

登場人物は皆、理系で優秀で、理性的で理知的で論理的で凛。だが、少しだけ（時には大幅に）誤差が出る。特に恋愛に関して。そこがすっごく魅力的なんだな、この漫画。そして、理系だからズバリと真実を突きつける。空気なんか読まない。忖度なんかしない。相手にとって、それがいちばんだと思うから。解決への最短距離をゆく、それが理系。雪村、かっこよすぎる。氷室はかわいすぎる。バカップルたちに幸あれ。

2020/12/29

[わたー]

★★★★★祝！アニメ2期制作決定。今回は、1巻から恋愛研究に付き合ってきた、作品の良心である奏ちゃんの過去の初恋に焦点を当てた内容。手酷い失敗から、普通であることに固執する彼女に対し、雪村の一喝が飛ぶ。果たして……と、本編はシリアス多めだったが、昨今、気になる話題である臨床試験の話だったり、キンゼイスケールを丸パクリして2次元と3次元の性嗜好を調べてみたりと、相変わらず全力でアホなことをやっているのが非常に良かった。

2020/10/21

[キリル]

氷室は集団心理に呑まれたふりをすることを覚えた!!壮大にくだらない、もとい面白いWデート実験でそれぞれにきちんと恋愛描写があってよかったです。一方で、奏は過去のトラウマと向き合うことに。条件反射で仕方ないとはいえデートでいきなり武術の技をかましたのはアレですが、「普通」であろうと藻掻く彼女の気持ちは共感できるだけに胸が締め付けられました。悩む彼女に雪村たちがどう理系的に手を差し伸べるのか気になります。デートの件で落ち込む虎輔にキンゼイスケールをヒントとしてさりげなくアシストする棘田が健気でした。

2020/10/24

[雪乃]

奏の過去の恋愛が浮き彫りになってきました。奏が普通の女の子になりたかったと訴えている表情がとてもリアルで胸が締め付けられました。

2020/10/22

[またの名]

完全な異性愛者が多くなかったとのデータを元に、イギリスの半分以上の若者がBLの資質を持ってるとかいう理論を勝手に導き出して息荒く大歓喜する作者と同じ名前の漫画家キャラ。それゆえに絵の中の人物を対象にする二次元愛者もまた圧倒的少数ではないかもしれないと希望を持たせるため現実にキンゼイスケールの真似で調査企画を実施した結果は、バイアスが本作の読者寄りとは言え逆にこの国の将来が心配になる「美しすぎる正規分布」。何が正常で普通か判らない中、それでも普通という観念を強迫的に守らざるを得なくした奏のトラウマ恋愛編へ。

2025/04/24