二見時代小説文庫 恩讐の香炉 - 居眠り同心 影御用30

著者名：早見俊

二見書房（2020/06発売）

• ISBN：9784576191164

内容説明

シリーズ開始から丸９年──最終回、第30弾

元老中松平定信が白昼、居眠り同心の目の前で「貴船党」に拉致された。
家宝「鳳凰の香炉」と交換に定信の身を返すとの文が。
大納言三条錦卿が三十年前、老中定信に受けた遺恨を晴らすためだというが……。

北町奉行所の元筆頭同心で今は“居眠り番”の蔵間源之助は、元老中で隠居の白河楽翁と鉄砲洲の鰻屋で食事をした直後、店の前で何者かに襲われ昏倒。その隙に楽翁は貴船党を名乗る一団に拉致され、身代金として松平家の家宝「鳳凰の香炉」を要求された。翌早朝、奥女中が貴船党の指定場所に香炉を運び、楽翁は……。家宝の香炉はいつの間にか贋物にすり替えられていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[とし]

居眠り同心 影御用｢恩讐の香炉｣30巻 完結。息子源太郎、矢作兵庫助とそれぞれ活躍しましたね、蔵間源之助鉛の入った雪駄で生涯現役で隠居をせず良いですね。再登場して欲しいですね。

2019/10/04

[goodchoice]

今回も主人公を含め、脇役も総動員でなかなか面白い筋立てだった。途中源之助が弱気なことを言い出し、これで終わりかと心配したが、最後はいつも通りとなり安心した。次巻もお願いします。

2019/09/16