内容説明
北町奉行所の凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」と蔑まれる閑職に左遷された。そんな源之助に北町奉行永田備後守正道が直々に極秘の「影御用」を命じた。両替商摂津屋と老中上村肥前守盛次の裏を探れという。同じ頃、息子で見習い同心の源太郎が行き倒れの少年を連れてきた。少年の母は老中の側室だという。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
91
居眠り同心 影御用「草笛が啼く」5巻。お~今回は奉行直々の政争絡みの極秘影御用、成果は昇進。無事影御用を成し遂げるも昇進を引き換えに犠牲になっていた家族の生活願う蔵間源之助さん、又々居眠り番に逆戻りです。2017/03/15
だいしょう@SR推進委員会
3
居眠りどころか、奉行からも影御用を命じられ、大活躍。事件の謎は後半まで引っ張っていかれたが、結末はちょっとわかりにくかった。政争の駆け引きがらみという点に意外性が。これは、続編にも引っかかっていくのかもしれない。引き裂かれた親子の悲しみは、登場人物たちの強引な行動に得心ができず、中途半端になったと思う。。今回の早見俊の作品は、個人的には今ひとつかも。2011/08/22
M2
0
母を慕う三吉のいじらしさにほろりとしたり源太郎や善太郎の成長ぶりを頼もしく思ったり思わぬ昇進話についつい舞い上がって焦ってしまった源之助ににやにやしたりしながら話の面白さに引き込まれ、七章の終わりまで一気に読んだところでふと残りのページ数に気づいてこれだけのページでどうまとめるんだろう?と思っていたら最後は思い切り駆け足でした。もう少しじっくり、あと100ページ分くらい読みたかったなぁ。でも読後感は爽やかでした。ところで第四章のタイトルは「地獄の鰻責め」とかでもよかったのでは(笑)2011/11/14
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