内容説明
九代将軍家重の治世。親の代からの浪人・諫山左馬介は、馴染みの棟梁の紹介で割のいい仕事にありついた。雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。夜逃げした貸し方の店の片付けという楽な仕事を真面目にこなす左馬介を仁左衛門は高く評価するが、空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に頭を悩ませていた。「幕政の中心を米から金にすべて移行せよ」。しかし、既存の制度を壊して造りなおす大改革は、武家からも札差からも猛反発必至。江戸の「金」に正面から挑む新シリーズ、堂々の第一弾!(解説/細谷正充)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
109
日雇い浪人生活録1作目 2016.05発行。字の大きさは…小。 浪人・諫山左馬介と御側御用取次・田沼意次を通して江戸時代の「お金」について書いた物語です。 左馬介は、両替商・分銅屋仁左衛門より隣の駿河屋を買い取ったので後片付けの依頼を受けたことから、物語が始まって行きます。左馬介は、真面目で、臆病で、剣の腕はそこそこですが、甲州流軍扇術と呼ばれる鉄扇術を用いて御庭番と戦います。🌿続く→2020/09/11
とし
94
日雇い浪人生活録「金の価値」1巻。誠実で危険な事には首を突っ込まない、剣の腕は達人ではないちょっと頼りなさげな親の代からの浪人諫山左馬介、ひょんな事から分銅屋に雇われるが、どんな成長をするのか楽しみですね。2018/12/03
いつでも母さん
94
上田さん、面白いシリーズが始まった感じですね。実直な浪人・左馬介がどんどん仁左衛門に取り込まれていく様子に悲哀を感じつつも微笑ましかった。その両替商・仁左衛門も田沼意次と関わりを持つことから豪商・加賀屋の手が伸びて来た模様に次巻が楽しみの読了になった。2016/07/25
Smileえっちゃん
40
シリーズなのですね~一作目から読んでみようかと…九代将軍、家重の治世。浪人左馬介、剣の腕は頼りなげだが、人柄が気に入られ両替屋の仁左衛門に雇われる。吉宗の遺言、幕府財政再建を命じられた田沼意次。隣の空き家の整理を頼まれた佐馬介が見つけた不審な帳面をめぐって、これからどうかかわっていくのが楽しみです。2024/01/28
baba
37
親の代からの浪人暮らしの左馬介が目の前の仕事を誠実にこなす人柄と剣に弱く、厄介事には腰が引けるという主人公の設定が面白くあっという間に読了。今作は良いイメージの田沼意次と両替商に嫌々ながらも誠実であるが故に巻き込まれていく様に次回が楽しみ。2017/06/27
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