あの子の秘密

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紙書籍版価格
¥1,540
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あの子の秘密

  • 著者名:村上雅郁/カシワイ
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • フレーベル館(2020/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784577048504

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内容説明

秘密をかかえた、ふたりの少女の稀有な出会い。明來(あくる)と小夜子の果てしない心の旅がはじまる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

111
読友さんご紹介の本。読み終わって感動を覚えています。 小学六年の転校生・明來(あくる)が小夜子に友達になろうとアプローチします。でも、小夜子には誰にも見えない秘密の友達(イマジナリーフレンド)の黒猫がいて、人間の友達を拒否していたのです。そして、アプローチした明來にも誰にもいえない秘密があったのです。この二人と二人を取り巻く少女たち、みんな魅力的な人物ばかりです。まだ弱く、傷つきやすく、他人から翻弄されやすい少女たちが、人の心に飛び込んで行く勇気と自身の心の中を見せる勇気を獲得していく友情の物語です。2020/12/21

のんき

85
小学六年生の小夜ちゃん。いつも本ばかり読んで、クラスの中で、友だちを作りません。作ろうともしません。見えない友だちが親友だから他に友だちはいらないそう。転校生の明來(あくる)ちゃんが、そんな小夜ちゃんのために、思い切ったことをします。自分の命だって危ないかもしれないのに。わたしだったら、たとえ親友でも、そんなことしないし、できないな。明來(あくる)ちゃんすごーい!小夜ちゃんはじめ、みんなの心の中がよーくわかるように描かれていました。ラスト小夜ちゃんと黒猫の場面はウルウルしちゃったあ!2020/09/15

はる

76
読後感が爽やかな素敵な作品。好みの雰囲気です。人の心が読める少女と、自分にしか見えない黒猫にだけ心を開く少女。ふたりの悩みや葛藤が繊細な筆致で描かれます。はじめはスクールカースト的な内容かとヒヤヒヤしましたが、みんな優しいいい子ばかりでホッ。こんな友達がいたら嬉しいよね。。ストーリーも読みやすくて引き込まれました。2020/01/31

ゆのん

56
【NetGalley】【児童書】親を含め誰とも関わろうとしない少女と、明るく楽しい転校生の少女。2人には秘密があった。児童書という事もあって非常に読み易い。読み始めは今時の12歳の少女の話し方などに違和感を感じたがそれにもすぐ慣れた。途中やラストは登場人物達の気持ちに泣ける。12歳というと大人から見たら子供だが学校や人間関係で戦っているんだなぁと思うと頼もしいやら、可哀想やら複雑な気持ちになったが、こうして成長してゆくんだと見守れる大人でありたい。4012019/12/28

anne@灯れ松明の火

40
2作目「キャンドル」がすごく良かったので、デビュー作も読みたくなった。第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞、第49回児童文芸新人賞受賞作。納得の作品だった! すぐに誰とも打ち解けられる転校生・明來(あくる)が気になった小夜子は周りを受け入れず、ひとりぼっち。それでも平気なのは秘密の友だちがいるから。そして、実は明來にも秘密が……。ファンタジーだけど、とてもリアルに思える、不思議な作品。主人公以外の少女たちも魅力的で、それぞれの心の揺れを丁寧に描いている。「友達」について改めて考えたくなる良作。 2020/11/27

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