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内容説明
惜しくも敗れたタイガースだがチームは着実に成長していた。その姿を見て勇気をもらった野宮は長野まで車を走らせた。なぜだか夏美の前で恥も外聞もなく号泣する野宮。夏美はビックリしながらも「どうせ泣くなら、やりたいことやれば」と一言。自身も漫画家への夢を語った。一方、しばらくリハビリをサボっていた高橋。父と向き合ったことで前向きになり、サボっていたリハビリにも取り組むようになった。同室にプロレスラー白鳥も入ってきて、気分一新。高橋は果たして床トランスを成功することができるのか? 【デジタル版では紙版未収録のカラーイラストを特別収録】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
75
ドリームスに負けた戸川は坊主となり、チームは1つとなり、バスケに励んでいくことになる。高橋は床トランスができず、全てを投げ出したくなる。メガネくんができるのに、俺ができないのはおかしい。空は飛べなくとも、歩けない世界にも9秒台はあるという言葉は深い。高橋は諦めない努力の人だ。そして野宮はトライアウトに挑戦することを決意する。道がなくなったと思ったからこそ、覚悟して取り組むことができる。試合を見て、野宮にもできることを悟る。それぞれが挫折し、葛藤し、前に進もうとする。健常者も障害者も関係ない強さを感じる。2019/04/13
あきぽん
43
「強くなりてえ」とあがき続ける社会的マイノリティの登場人物たち。私も社会的マイノリティだからもっと強くならなきゃいけないんだけど、20代で大成功者となった井上先生の中にもこういう気持ちあるからこそ描けるんだろうな…薄ぺらな同情ではなく。改めて井上先生のすごさを感じました。強さってなんだろう。2025/03/03
wata
40
道を見失って傷ついたことにやっと気づいて号泣の野宮君。「どうせ泣くならやりたいことやれば、笑いたい奴は笑えっ」そうだ!頑張れ野宮!高橋君もお父さんと繋がる事ができるように。2015/01/31
Die-Go
33
高橋、清春、野宮、それぞれに道が拓けてきた。リハビリに活路を見出だす者、チームの成長を実感する者、新しい夢を見出だす者。また新しい出会いもあった。★★★★☆2022/04/27
紫綺
33
寝たきり状態からのリハビリは、まず真っ直ぐ立つことから始まる。起立台という電動ベッドみたいな物に縛り付けられ、垂直に起こされるのだ。その恐怖は、断崖絶壁から真下を覗き込むのに等しい。自分の身体が自分の思うように動かないことほど、辛いことはない。当時が思い出され、涙が溢れた。2011/06/24
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