内容説明
『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』で鮮烈なデビューを飾った著者による、シリーズ第三弾。シリーズは合計120万部突破と、好調な「珈琲店タレーランの事件簿」。今回の舞台は、関西バリスタNo.1を決めるバリスタ大会。この大会に初めて出場した美星と付き添いのアオヤマが、連続して起きる不可解な事件に巻き込まれていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
522
1・2を再読しなくては(笑) 。バリスタのコンクールが実際にあるとは知りませんでした。物語の方は架空ですが、イベントの舞台裏で繰り広げられる妬みや名誉欲など、人間ドラマにあふれています。何よりミステリとして、密室の謎解きが実に論理的で、犯人を明らかにする過程が拍手もの。読み終わって、自分でコーヒーを淹れたくなる一編でした。2014/04/03
岡本
493
登場人物を軽く忘れるほど久しぶりに本シリーズ読了。バリスタが集まっているので前巻までと比べてコーヒー要素が濃くなっているのが3巻の特徴かな。読む度にコーヒー豆知識が増えていきコーヒーが飲みたくなる良作。2016/12/05
ダイ@2019.11.2~一時休止
377
バリスタ大会で起こった混入事件の謎に迫る。いつものコリコリしながらのその謎大変よく挽けましたがないのが残念だけど、長編でも面白かった。2014/09/23
Yunemo
357
何だか冗長すぎませんか。最初の読出しに感じた想い。読み進めていくうちに、丁寧に細部にまで、網羅されているミステリーの要素が感じられて読了できたのですが。同じ題材で、前作同様に、短編で仕上げてくれても、という気持ちが残ることも事実。ただそういう想いはありながら、いいんですよ。間違いなくこの3作目で新たな方向性が見えてきたみたいです。あとは作者の次作をゆっくり待ってみたい、そんな気持ちで読了。2014/04/20
た〜
317
謎解きとしては、シリーズここまででは一番面白かった。コーヒーに関する蘊蓄や地方色は弱めだったから人によっては物足りないかも。決め台詞が出てこなかったが、読メでのレビューの評判が芳しくないことを気にしていたのだろうか? 最後に一言「お前ぇら爆発しろ」(笑2016/05/10