内容説明
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
一度は読むべき名作。課題図書に最適。
人間に対して真実の愛と信頼を求めようとする主人公・大庭葉蔵が人間社会を葬られ、廃人同様の日々を送るまでの過程を描いた自伝的小説「人間失格」は、太宰治の文学の総決算ともいうべき作品。
この他、戦後を開放と捉える世相に背を向けた反時代性の色濃い「櫻桃」、人生最後の作品となった「グッド・バイ」(未完)と、晩年の作三作品を収録。
〈新撰クラシックス〉シリーズ、第七作。
※底本の解説文は反映されておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぁぶ
1
33歳にして初めて太宰治の作品を読んだ。 「人間失格」は鬱々とした気持ちで読む作品なのかと思っていたが、これがどうして面白い。 幼少の頃を描いた前半などは特に滑稽さが際立って、何度も吹き出した。 これは太宰治の自伝的な小説らしいので、治本人は至って真面目(?)に苦しんでいたのだろうが、今の私には喜劇に見える。 ただ、太宰治の思考には大いに共感する部分があって、苦しみもわかるのだが、今はそれを滑稽に感じられる程度には、自分を客観出来る様になったのだと思う。 「櫻桃」「グッド・バイ(未完)」も面白かった。2017/12/18
jackgingereric
1
「桜桃」初読。2013/03/02
とん
0
中学生の頃、国語の先生にすすめられて読んだのが「人間失格」。 中学生の自分には、難しくて理解出来ない部分が多かったけれど、 記憶として残っているのは、 「なんだか悲しい人もいるんだなあ」ということ。 色々な経験を経たいま、もう一度読み返してみたい。
マユ
0
数年前、大学生のころに読んだ時は数ページで寝落ちしてしまったけど、今もう一度読んでみると、数ページで「これはすごい」と天を仰いでしまった。なんというか、主人公がある意味でカッコ良すぎる。ガチ恋してしまいそうな?いわゆる文豪と呼ばれる人の作品は、暗くて難しくてよく分からないみたいなイメージがあったが、この太宰の3作品は、なんとも洒落ててどうしようもなくて、そして色っぽい、そんな作品だった。2023/05/20
akanishi
0
久しぶりに読んだが、大人になって読むのもいいなあと2020/02/08