小学館文庫<br> 新撰クラシックス 童話集 春(小学館文庫)

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小学館文庫
新撰クラシックス 童話集 春(小学館文庫)

  • 著者名:竹久夢二【著】
  • 価格 ¥517(本体¥470)
  • 小学館(2019/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094042122

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内容説明

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美人画の夢二が、子供のために遺した唯一の童話集。

センチメンタルな画風の「夢二式美人」によって画家として広く知られる竹久夢二。しかし彼が、子供向けの雑誌に挿絵を描き、童謡や詩を発表するなど、「子供のための仕事」も数多く遺していることはあまり知られていない。『童話集 春』は、自身による豊富な挿絵も可愛らしい、全19篇を収載した夢二唯一の童話集。美と愛への憧憬に生きた夢二の、少年のように純粋な気持ちと幼なき者を愛する心が溢れ出る、大正ロマンの香り漂う1冊です。

※底本の解説文は反映されておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

87
竹久夢二さん初読み。時代を感じさせる夢二さんの表紙が気に入り手に取りました。大正時代は他の時代とはちょっと雰囲気が違う。その中で作られた作品も夢二さんに限らずカラダの奥底から吼えるような印象がある。この1冊に収められている作品は、その大正時代の空気がそのまま納められている気がします。めでたしめでたしでは終われないちょっと寂しげな、それでも「また明日ね」と次の日に繋がるような。大正時代の作品自体読んだ冊数が少ないので初めて見る日本がそこに広がっている感じ。これを機会にもう少し夢二作品を追ってみよう。2013/02/06

優希

61
とても素敵な一冊でした。日常の可愛い話ばかりで、子供に語るために作ったのかなという印象です。素朴であたたかみを感じました。豊富な挿絵も愛らしいですね。優しさや詩情が伝わってきます。竹久夢二の世界は本当に純粋で美しいです。2015/03/30

新地学@児童書病発動中

58
竹久夢二が童話を書いているとは知らなかったです。昔の童話には、道徳的なものも多く、読んでいるとがっかりすることもありますが、この作品集にはそういうところはなかった。優しさと詩情がまっすぐに伝わってきます。後書きを読むと、子煩悩な人だったようです。物語の端々に豊かな父性愛が感じられます。画家らしい色彩豊かな描写も素晴らしい。夢二による挿絵もたくさん収録されており、文庫ながら贅沢な1冊。2013/03/23

とりあえず…

27
夢二の絵は好きで絵葉書などつい購入してしまいます。ですが、童話を書くとは、というより文章を書く人だとは全く知りませんでした。そして、夢二と言えば、恋多き人。だから、意外に思ったのですが、子煩悩な人だったようです。この童話も次男に語る為に自ら作ったそうです。我が子を思いながら書いたものだからか、とても優しい。それでいてこどもっぽい設定でもなく、道徳的教えなどもなく、大人が読んでも十分に楽しめる1冊ではないかと思います。2013/07/22

♪みどりpiyopiyo♪

26
儚げな美人画で知られる夢二の童話集。日常の情景を描いた童話18篇と児童劇の脚本1篇。中でも、鷹揚な少女の「大きな蝙蝠傘」、映画の世界に心遊ばせる「街の子」、幸せな目覚めと寝付きの「朝・夜」が好きです。■教訓めいた話の多さや、当時の「良い子」像も興味深く、また、東京の山の手言葉で綴られるこれらのお話を生き生きと楽しんだ子は 当時どれくらい居たのかしら?などと、時代背景を想像するのが楽しかったです。■「春という字は音が朗らかで好もしい」との言葉に、彼の人柄が偲ばれます(1926年、大正15年。2004年)2017/04/30

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