内容説明
平凡社ライブラリー創刊25周年企画、待望の『中世思想原典集成』ライブラリー版(全7巻)刊行開始。第1巻は元集成第1~3巻よりギリシア教父・ビザンティン思想を精選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
塩崎ツトム
15
ローマ帝国の東西分裂後、ヘレニズム文化を継承したビザンツでは教父たちによるキリスト教の哲学化が進む。卜占により人を操る神から、全知全能だが、というよりもであるがゆえに理路により体系化される神の時代。三位一体理論の洗練化、単体説などの排除、聖画像破壊運動への反論……。オリゲネス、アレクサンドレイアのクレメンス、ニュッサのグレゴリウス、偽ディオニュシオス、ネストリウス、アレイオス……。2026/02/25
roughfractus02
8
イエスの弟子を直接信仰したギリシア教父は、イエスの言葉をギリシア語に訳して聖書を編み、正典化されたユダヤの教義も旧約として取り入れつつ、プラトン哲学の諸概念にキリスト教の概念を当てはめ(クレメンスのキリスト=ロゴス)、アリストテレスの分類に沿って、師の教えをギリシア的に体系化した。ローマ帝国の迫害から国教化、そしてローマ自体が崩壊へと向かう時代、ギリシア教父は教会をハブとし、教義を厳密化して異端を排除するネットワークを構築する。その中で、初期の霊性の神秘に関する思索は、ビサンティン(東方)に枝分かれする。2020/03/13
amanon
2
六百数十頁の大部な上、似たような名前が頻出するため、今ひとつ誰が誰がか頭の中で整理がつかず、しかも少なからず煩瑣な論争が背景にある文献もあるため、理解の程はかなりあやふや。とりわけ三位一体を巡る論争は、歴史的背景と論争の内容共に入り組んでいて、一読しただけではとても歯が立たない。ただ、それぞれに知的誠実さと信仰心によって綴られたという反面、論争においては、かなり人間臭い側面も否定できなかったのでは…という気にさせられる。いみじくもその論争の書簡など、丁寧な言葉遣いの裏にドロドロとしたものが感じられた。2026/03/07
fujisawanorio
0
クリスチャンですが。クリスチャンでなくても恵みが沢山ある本。天地創造からみことばの受肉まで様々なことをまなべます。2019/02/20




