内容説明
権力に阿ることなく、自らを律し正義を貫く清々しき十人の侍たち
仮令、老中の事たりとも、非曲あらば言上すべし──
「柳之間誓詞」心得を胸に、大目付の非道と対決する。
「武家の鑑」目付の活躍!
早朝、大名の行列と旗本の一行がお城近くで鉢合わせ、旗本方の中間がけがをしたのだが、手早い目付の差配で、事件は一件落着かと思われた。ところが、目付の出しゃばりととらえた大目付の、まだ年若い大名に対する逆恨みの仕打ちに、目付筆頭の妹尾十左衛門は異を唱える。さらに大目付のいかがわしい秘密が見えてきて……。正義を貫く目付十人の清々しい活躍。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
21
十人目付筆頭と言えば『風の市兵衛』の市兵衛の兄・片岡信正を思い浮かべてしまう。この作品の主役・妹尾十左衛門は同じ役だが十人組の職場小説のような形で話が進むので、市兵衛の兄のようにかっこよくない。「権威に媚びぬ十人」とタイトルは勇ましいが、目付という職掌としての矜持を全うしているだけなので気持ちよく読める。なぜか『江戸城御掃除之者(平谷美樹)』を思わせるものがあった。この作品がデビュー作の作家さんとのことだが頑張ってシリーズを続けてほしいと願っている。2018/07/02
ごへいもち
12
とても理想的で現実感はないけれど楽しめた2024/07/07
woo
5
取り立ててと言う程のものではないがまま読める✌️全巻読み抜けば改めて評価を♪2021/10/02
M2
5
権勢に屈しない目付十人のその心意気や良し。読後感が爽やかな一冊でした。派手な立ち回りや恋愛模様がない分地味といえば地味ですが、それがまたいいのかも。シリーズ化しないのかな?2018/07/31
山内正
5
妹尾十左衛門は目付部屋筆頭四十三才職に付き二十年 今一人職を離れた為誰が適任か不正に負けない者で無いと探す中若年寄より 使番の今泉ではどうかと老中の推薦があった事で残りの九人の相談し 結句別の人物を据える事にし 若年寄へ報告に行く 上司は何故先の今泉は駄目なのじゃ と叱責された 十左衛門は徐ろに 今泉は今の仕事には良いであるが 目付には要らない者と思われると 何故なら彼の者は権勢にひれ伏しますと言い切った。目付の矜持として! 2018/06/28
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