光文社文庫 獅子の門7 人狼編

著者名：夢枕獏

光文社（2018/11発売）

• ISBN：9784334777302

内容説明

バーリトゥード形式の総合格闘技トーナメントが間もなく始まる。だが、開幕を前にして、出場者の元に鹿久間源なる男が現れた。飄々とした態度とは裏腹に、久我重明の兄・伊吉を倒した実力者だ。彼の大胆不敵な企みとは!?　そして、過酷な修行に明け暮れる鳴海、室戸、赤石ら。新たな柔道家も加わり、頂上決戦の日が迫る。拳と魂が震える超絶格闘エンタテインメント第7弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[佐藤（Sato19601027）]

若い格闘家の成長を見守って来た物語が、総合格闘技の凄惨な闘いに命を賭ける漢たちの話へと展開する。空手界最高峰の武林館が仕掛けたバーリトゥードトーナメント、８人による本戦。引退した柔道家天城六郎の弟子で空手家の鳴海俊男と天城から殺人技を伝授された鹿久間源は、リザーブマッチにエントリーされた。本戦を前に静かに闘志を燃やし、肉体を虐め抜く格闘家たち。そんな中、本戦の8人の中に食い込みたいと願う鹿久間は、出場者に喧嘩を打って歩き回っていた。そしてトーナメント当日、リザーブマッチ2試合から闘いの火ぶたが切られた。

2024/06/03

[hnzwd]

クライマックスである総合格闘技トーナメントを前に出てきた新キャラ鹿久間源。このタイミングで出てくるのに魅力的じゃない、ってのはなかなか。修行シーンを見てきた側に肩入れしちゃうからかなー。

2023/10/23

[matsu04]

とんでもなく強い奴がまだまだ現れる。いったい誰が一番強いのか？…って、まあたぶんあの男だろうけれど。そしてまたトーナメントが始まり、遂に残るは最終巻のみとなってしまった。

2019/09/04

[史]

最後に残る獣の情。

2022/10/05

[水面頼光]

次々登場人物が増えて話があちこちに発散して絶体終わらないと思っていたのでキレイに終わったのはちょっと驚き。四人の感想は文庫版で追加したとのことだが、断然こっちの方が良かった。もう一作の格闘ものは果たして終る日が来るのか。

2018/11/12