内容説明
高波で家族すべてを失った扇職人・礼次郎。気落ちからか身に瘍ができ、医者の見立ても芳しいものではなかった。一匹の猫に亡き娘の名前をつけて可愛がっていたが、自らの命も、もう長くはない。夢屋のおかみのおたねは、見世で猫を引き受けることにするが……。厄災が立て続く江戸で、明日を信じ懸命に生きる市井の人々の姿を温かく描く、人気シリーズ第六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
37
シリーズ第6弾。大衆食堂(今で言う)夢屋に集う常連たちの温かさと優しさ。そこで提供される数々の料理。南蛮料理御法度の時代背景、ゆえに「ポトフ」が「観音汁」って; いつも供される定食の品数がハンパないけど、一体いくらなんだろう?今回は悲しい出来事の後に看板猫が新登場、高杉晋作も登場、時代は刻々と流れていきます。夢屋もおたねもこれから変わっていきそうで次回が待たれます。 甘藍(キャベツ)料理のレパートリーも増えそうだし。2018/03/08
み
26
さくさくと♪最終巻?と思ったのはあたしだけかしら。このシリーズにちと飽きてきてるからかな。2018/07/11
まー
24
シリーズ6作目。ちょっと惰性で読むかんじになってきましたが、新しい光がさし込むのかな。2018/04/24
メルル
24
高波で家族を失った扇職人が病気を患い、代わりに飼い猫の面倒を見てくれる人を捜していた。そして猫のさちが、幸せを運んできた。商いも上手くいっているし、今回は良いことが多かった。新たに出見世を出す計画も進みそうだし、看板猫も登場したし、おたねに訪れた幸せもあり、次巻は益々楽しみ。南蛮料理の観音汁も良いけど、祝い焼き飯が美味しそうだった。梅干を想像するだけで、つばが出る。2018/02/10
tomtom
16
猫まで出てきてのどか屋かと思った。似過ぎてわからなくなりそう。まだこちらの方が読みやすいからゆっくり追いかけていこう。2022/12/05
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