内容説明
かつて御霊部存続の危機が迫った際、邪な企みをいだき御霊部を追われることになった山科時重。柊一は祖父たちの話から、時重を危険人物と感じながらも、その息子・時経までもが危険だとは考えられなかった。だが、あるトンネルで起きた大事故で、美也の母が目撃したという怪異が柊一に疑いをいだかせる。それは時経がみせた能力に似すぎていて…!? 霊的バランスを失い、古の都が崩れ始める!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
40
鎌倉を再び怪異が襲う。そしてその怪異に美也の母親が巻き込まれ・・。シリーズ第13弾。物語は佳境に差しかかってきました。ここ最近災難続きの裕樹でしたが、裕樹に救いは訪れるのでしょうか?次は流れ的に裕樹がメインとなるのかな?今回は1枚もオサキのイラストがなかったのが残念でした。短編「尾張名古屋の夜はふけて」付き。久しぶりに闇に歌えばシリーズの安芸和宏の登場でした。相変わらず惹きつけられやすいですねぇ。★★★2013/01/09
chatnoir
13
読むのに時間かかった...鎌倉編、前回から話があまり進まない...ヘビのような龍のような...胴体がチラリ...。桜田君にとって良いモノならいいけどねぇ。 短編は、ホネホネチキンの悲哀が...笑ってはいけないね...今度から骨付きは奇麗に食べるね(笑)2021/11/26
み
8
鎌倉編5冊目。p56のエリコさんのセリフが興味深い。幕府を祟る可能性がある者たちの名前に梶原景時、畠山、和田氏、比企一族に三浦一族。完全に鎌倉殿キャストで再生されました。それから公暁は暗殺に成功した後、逃げ込んだ三浦義村の館で殺されるのか…。下手人は誰なんだろ。聖霊狩りシリーズ、昔の中高生向け少女小説なんだけど、こういう蘊蓄がめちゃめちゃ分かりやすく描かれてて本当作者さんすごい。2022/10/05
月華
3
図書館 前巻の食事からの続き。裕樹が何かに囚われた様子。息子は父親と同じことをする、と決め付けたような考え方がちょっと怖く感じました。実際の時経は傍観者のようです。高みの見物でしょうか。2015/05/23
帆
3
裕樹くんがわりと好きなのでタイトルとか表紙通り活躍するのかなぁと期待した割に…でした;あと鎌倉市内がけっこう大変な事になってるし美術館での派手な戦闘とかどう処理されたのかとちょっと気になる。2011/02/13