内容説明
非業の死を遂げた怨霊が神として祀られたもの、それを御霊という。その御霊を暴走しないように管理しているのが、この国に奈良時代から存在している影の組織「御霊部」だ。鎧武者の亡霊を鎮めた御霊部の少年・飛鳥井柊一は、長老・籠目の命を受けて安内市の五郎神社へと向かった。そこの御霊は、20年に1度祟りをなすという。神社に着いた柊一は、町全体にあやしげな気配を感じるが…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
40
飛鳥井柊一は高校生ながらもその力を認められ御霊部のメンバーとして暗躍している。夏休みに入ったある日、柊一は安内市の五郎神社の実態調査を命じられ・・。シリーズ第1弾。前作があるとは知らずにこちらから読んでしまいました。その為柊一とヤミブンの楠木誠志郎の因縁めいたやり取りが分からなかったのが残念だったかな。話の題材的には好きだったのですが、何かとアチラの方面に想像力をめぐらす萌にはちょっと馴染めませんでした。とりあえず続きも読もうと思います。★★★2012/09/20
chatnoir
17
H12年の本。再読。懐かしいな。 主人公は別シリーズでおなじみの鈴男もとい飛鳥井君。今回はサブで誠志郎君が出て来る。もう少し掛け合い漫才が見たかったけど、今回は早紀子と萌の漫才の方が面白かったかも(笑) 今回の御霊は...ホントにダメな人はダメかもね。最強に怖いかも(←私は平気)。あれが、あの能力のまま大きさも力も大きくなったら、人間なんてかなわないよ。歯が立たないよ。今回は運が良かったね。2020/12/02
み
15
何度目かの再読。ただし最後に読んだのは学生時代。もう何年前か考えたくない笑。少女向けレーベルながら、今読んでも色褪せない面白さ。御霊を鎮める仕事に誇りを持つ御霊部と、曰く付きの文化財を回収する公務員ヤミブン。一般人を怪異から遠ざけるという目的は似ていながらも、なにかと反発し合う飛鳥井くんと楠木さんが見てて楽しい。萌ちゃんの想像力は無尽蔵で笑う。いもむしはきもちわるい。2016/01/26
鏡也
9
オカルトというより地球防衛軍のような…2016/05/28
punto
6
鎌倉の怨霊の話が読みたくて、11年ぶりに読み返しました。それはもっと後だった。かなり忘れていて、新鮮でした。2019/08/23