内容説明
王位についていた白藍を倒し、無事に瞳を助け出した月哉たちは、そのまま王宮を脱出する。しかし白藍が連れて逃げたという蘇芳を救出しなければならない。どのみち次の満月まで、地上への扉は開かれないのだ。街の中に潜伏する月哉たちに王宮からの追っ手が迫る。その目的とは、月哉を新王に迎えることだった! 王の不在は月の王国の崩壊を導くという。次なる王は、月哉なのか――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツ04号
8
シリーズ11冊目。再読。影の王国の維持のために一時的に玉座に付く月哉。瞳を自分たちの味方につける為に暗躍する人見の巫女たち。ベニシア個人としての想いと、白藍の最後の覚悟は良かったなと思う。百雷が相変わらず全てを攫っていくので主人公サイド霞んでしまうな。いよいよ佳境なんだけど月哉の格好良いシーンが読みたい! 最後の最後で出てきた白妃の存在はどういう意味を持つんだ…? (1/21)【2024-2】2024/01/21
tom
8
本当に、切ない…。でも彼の気高さを愛おしく思う。最後の台詞めっちゃいい、痺れる。…一方、今更だけど、月哉前々回格好いいシーンなくない…? 次いよいよラスト、どうなるんだっけかなー。2016/01/27
みとん
7
瞳奪還の際、白藍は顔面に治ることのない精霊の火の火傷を負ってしまい、蘇芳とベニシアを連れて王宮を脱出した。瞳たちも一時王宮から逃げ出すが、人見の巫女たちの亡霊の画策により、月哉が次期国王として王座に迎えられる流れになってしまう。巫女の亡霊たちに逆らうように、連理は百雷に付く。今度こそ真の王になるために白藍は王宮へ向かった百雷に戦いを挑む。巫女の亡霊たちの思惑を知らない月哉や瞳たちはどうなるのか。次巻が最終巻。2015/12/27
Natsumi
4
図書館
naota
4
変なとこで笑ってしまいました。元王様となってしまった百雷が、どれ程の距離かは分からないけど、あちこち旧友の所、賢者の知識をもつ者の所へ歩いて尋ねるなんて。パッと消えてパッと瞬間移動するとばかり思ってたら、埃をつけて服もボロボロにして歩き回るとは…ある意味面白かったです。2013/12/08