集英社コバルト文庫<br> 赤の神紋 第十二章―Zodiac Eater―

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集英社コバルト文庫
赤の神紋 第十二章―Zodiac Eater―

  • ISBN:9784086006507

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内容説明

天才演出家・榛原憂月との確執で役者生命を絶たれた藤崎晃一が、ケイの指導役となって闘いを挑んできた。榛原はすでにケイをオーギュストから外した後だっただけに驚愕を隠せない。ケイにかつての藤崎の姿を重ねる榛原は勝負の行方を観客に委ね、オーギュスト役の最終決定権を賭けて争うことに。自分を倒せとの榛原の宣言の真意は? ヒートアップするケイとワタルの舞台決戦の行方は!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

13
不安、嫉妬、自己の危うさ、恐れ、過去を見つめること、相手にとって特別なものになれない絶望などに血塗れになりながらも自分で傷を広げて相手も血塗れに引き裂き、殴りつけるような特訓。連城の存在は重要な位置を占めているが榛原の言葉を欲するケイに榛原はシラノで連城はクリスチャンで榛原がシラノ、ケイはロスタンヌに被ります。それぞれのハミルによって胸に残っている温かな小さな感情、叫び、許し、懇願、引き裂かれるような諦めと本当の願い、痛み、溢せなかった涙、果たそうとする約束は天へと昇るのか。そして運命の緞帳が上がる。2012/07/02

たろさ

3
連城が、哀れだ。ケイが結局求めるのは、榛原なのか。でも、ケイの方でも怯えている。榛原にいらないと言われた自分を、それでも連城は欲しがってくれるのだろうか。藤崎の演出に加わることによって、オーギュストを選ぶ方法も投票式となり、前夜。連城の元へ訪れたケイは。鈴木がちょこちょこ出てくるけれど、本当に何がしたいのだろう。2018/11/10

ロェント

2
再読。2016/03/20

momo

1
藤崎の登場に、かつてない戸惑いの表情をあらわにした榛原も新鮮だったけれど、稽古場を含めた自身のカンパニーの建物を全面バリアフリーの構造にしていた、という渡辺が藤崎にこっそり教えたエピソードに胸が詰まった。心の底では誰よりも藤崎が帰って来るのを待っていたのではないだろうか。同時に、ケイを激しく求めながら全力で手を伸ばすことの出来ない榛原の心の惑いも分かってきた。そして榛原を狂うほど求めるのと同じようには連城を想えないケイに、深海と命綱を比べること自体がまちがっている、と諭す藤崎さんは流石。2014/02/15

ちゃかみ

1
連城と榛原の距離、連城と来宮くんの距離、来宮くんとケイの距離がそれぞれよかった。来宮くんと連城の会瀬に嫉妬して連城に迫るケイかなりよかった。榛原が藤崎さんに言った「待っていた」の言葉も名場面。色々つまった12巻。2012/05/03

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