集英社コバルト文庫<br> 赤の神紋 第十章―Double Tempest―

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集英社コバルト文庫
赤の神紋 第十章―Double Tempest―

  • ISBN:9784086005289

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内容説明

帆津羅(ほづら)を演じるワタルの演技に魅入られた響生。「自らの創造した世界を体現する者がここにもいた」動揺を隠せない響生は、ケイをとるかワタルをとるか選択を迫られる。答えを待つケイは、誘拐された共演者・勇太を奪還せんとして得体の知れない若者達に翻弄される。そしてついに目覚めたケイの<共演者殺し>は本番の舞台へと牙を剥いた。リタイアした主演の代役として舞台に現れたのは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

13
遂に実力行使に出た榛原によってロミオとジュリエットのような立場となったケイと連城。そして榛原という「劇薬」によって引き起こされた「共演者殺し」ケイによる諸戸氏と「鏡」ワタルによる箕浦による「孤島の鬼」での一騎撃ち。二人の「生きている」演技に諸戸氏を切ないだけの人間だけではなく、古傷と共に生身を剥ぐような多面性を持った人物としての再構成と箕浦の気持ちと二人によって産み出された「鬼」の正体に涙が流れ、読み終わった時、未成年でなければ酒を呑んで一気に酔い潰れたくなるほど打ちのめされました。2012/06/25

みなと

3
桑原先生の作品の魂に魂をぶつけて何かを生み出す場面は読者を引きずり込むあらがえないほど強い力があって、だから桑原先生の作品がわたしは好きなんだと思います。 とりあえず「孤島の鬼」と「真珠郎」の原作を読みたい。諸戸さん切なすぎる。2010/11/17

たろさ

2
榛原、いいところを一人で引っさらって行きますね。ケイは連城を求めているのに、榛原が立ち塞がる。当て馬はワタルなのかケイなのか。やっと本音で繋がったように見えた二人だが、やっぱり、榛原の存在が大きい。渡辺さんがいくら連城を遠ざけようとしても、当の榛原がケイとともに、連城に関わって来るのだからどうしようもない。劇中劇「孤島の鬼」共演者殺しにより、とうとうワタルとの共演が実現。この先に何が待っているのか。バベルを観た連城が出した答えは。2018/11/08

晴久

2
ロミジュリ状態の二人にはときめきを禁じ得ないです。桑原先生の真意はいったいどこにあるのかな。これからどうなってゆくのか。榛原さんの存在感が強すぎて好きです。ケイ君が良い子だし、底知れないイメージだったワタル君も良い子だし、少しほっとしました。「孤島の鬼」の舞台、実際に観たいですね。2016/05/26

ロェント

2
再読。2016/03/20

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