内容説明
カリエが産んだのは、女の子だった。ザカールの宿命に従えば、男児であったはず。これは新たな女神の思惑なのか? 戸惑いながらもカリエは我が子を守るため、再び逃亡生活に入る。一方、首都ガンダルクでは、女王バンディーカがその座を長女ネフィシカに渡そうとしていた。婚儀には妹グラーシカもルトヴィアより帰国し、国中が歓喜に沸き返る中、思いがけない謀略が着々と進行していた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりもん
19
カリエと出会う人々がどう絡んでくるのか気になりながら読んでいたら、フィンルの本当の正体がラストで発覚した時にカリエ達がどう巻き込まれていくのか心配になってしまった。 ネフィシカも力をつけて何かたくらんでいるだろうとは思っていたけど、グラーシカはルトヴィアに戻るよね?続きが気になる。2012/08/23
baboocon
17
カリエが胎内に宿していたリウジールの子は千人目のクナムとなる男児のはずが、生まれてきたのはなんと女の子。ラクリゼのことといい、女神とザカールの民の契約といい、次々と破られるいにしえからの伝承が意味するものは一体?女児の名前のエピソードは面白い。グラーシカはつくづく報われない。ネフィシカは何やらきな臭いと思っていたら、婚礼の場でまさかの爆弾発言。ドロドロの王位継承問題、怖いなあ・・・。次の巻が気になって仕方ない最高の引きですわ。2012/04/05
Haru
16
セーディラの性別、パーヴェイの正体、フィンルとの出会い。やっぱりすべて女神の手の上。正直、ちょっぴり食傷気味です(笑)。だってどこに行っても、女神の意図が感じられて・・・カリエ達がよく投げ出さずに頑張ってると感心します。ユリ・スカナにも陰謀の影。こうして見ると、常に女性が絡んでいますね。しかし世界の行く末を考察するサルベーンを、妄想・自虐趣味とあっさり切り捨てるエドが素敵です。2012/08/19
ゆり
14
カリエがたくましくお母さんをやっていて名前のエピソードにもじんときました。色々不安要素はあれどもセーディラは絶世の美女になるんだろうな!歌を歌ってあやしている場面が好き。フィンル君がとてもいいこだけど、最後の爆弾発言を受けるとやはり波乱の予感しかなく、カリエ達はまたどうなっちゃうんだろう。そして少し久しぶりのグラーシカの立場と心情が読んでいてあまりに辛くやりきれない。彼女の安らげる場所は一体どこにあるんだろう。ネフィシカと彼女の夫の女神つながりが不気味ですねえ。2016/06/09
ローリー
12
図書館の相互貸借資料として借りました。今回はユリ・スカナの王太子であるネフィシカの婚礼に関するあれこれ。あちこちで話が動いていますが、動き程度で大きな波にはならないと思ったら、最後の最後でネフィシカがやらかしてくれました。何かあるとは思ったけど、それでいきなり山ん中でカリエは貴族に会うんだね。しかし、こういう伏線はもうちょっと前から出して欲しいなぁ。キャラクターに入り込んでないので、今回のラストに来たイベントは面白かったし、興味を引かれました。しかし、バルアンに動きがないのが不穏って言えば不穏ですね。2013/06/03
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