内容説明
皆、生きてほしい、死んでたまるか。
さらば美しい海の町、懐かしい戦士たち、生きてまた会おう……。
幕臣榎本武揚軍と新政府軍の戦いが開始され、初戦は土方歳三の見事な采配で新政府軍は撤退したが……。日本初の洋式城塞の数奇な興亡を描く著者渾身の完結編!
歴史は終わり、新しい時代が始まりつつあった。旧幕の逸材・榎本武揚の軍は、箱館五稜郭に入り、薩長を中心とした新政府軍は、旧権力を一掃すべく鉄壁の包囲網を敷いた。陸戦の初戦は、土方歳三の見事な采配で、敵を敗走させたが……。知っているようで知らない“北の戦争”をスケール豊かに描く完結編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高橋 (犬塚)裕道
10
星4.5。面白かった!楽しませてもらった!幕末の箱館奉行所、余り描かれることのなかった舞台。多くの人に読んでもらいたいなあ。完結巻は怒涛の展開、進行!満腹です。2017/04/09
虹色魚礁
4
いよいよ、江戸幕府が終焉を迎え、箱館奉行所も閉鎖へ。大混乱の中、新政府軍が到着するまで、函館の治安を守り続けた奉行所の面々。杉浦奉行の幕引きはお見事! そして、新政府への引き継ぎ作業の最中、榎本や土方たちが函館へ流れて来て…。 はぁぁぁ。 箱館戦争で一巻描いて欲しかった〜〜〜!!2018/06/29