内容説明
「君は私の弱さの前に敗北する」
完全崩壊にむかう亜鐘学園で、諸葉は六翼会議の首魁≪炎王≫熾場亮と再びの対峙を果たす。
かつて学園で並ぶ者なき英雄として活躍し、諸葉以前にランクSへと到達した『もう一人の少年』。
誰よりも冷静でありながら、誰よりも燃えさかる魂を宿した若き戦士は、いかにして悪魔になり果てたのか?
そして今、灰村諸葉を前に練り上げた必勝策が狡猾な牙をむく……。
向かいあう超最強VS超最強!!
燃やせ。凍てよ。天地にせめぎあう炎と氷。
在りし日の悔恨をくべ、竜をも呑みこむ火が燃えあがる!!
語られざる物語が明らかとなる、学園ソード&ソーサリィ第20弾!! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
【出版社からのコメント】
ファンの人気に支えられてついに通巻20冊めのワルブレです。
今回は全巻通して最も技巧的な構成になっている、あわむら赤光先生の筆が冴える仕上がりに。
シリーズ最大級の強敵、六翼会議首魁・熾場と繰り広げる頂上決戦の行方とは――?
「書きたいことがあふれて止まらなかった」感動と衝撃の一冊をぜひご堪能ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水無月冬弥
9
あわむら赤光先生(@shakkosan)の #ラノベ 最強バトルでした。氷と炎、護りしものと護れなかったものという対比でのバトル、凄まじい激闘ですが、それでも諸葉の俺TUEEEが炸裂していましたが、最後の展開は……、うーん、ある意味winwinなんですが、どうなるんでしょうか。過去話は重いですね、田中先生の願いはなんなんだろう?2017/07/19
零崎夢織
8
仙女との戦いに連戦して亮、宇佐子との連戦に。戦いよりは主に過去巻です。 安東のマッチポンプぶりがなんとも。2017/08/06
nawade
8
★★★★☆ 新旧英雄が激突する20巻。同じ英雄といっても、その歩みは対照的。「俺は、俺達から奪っていくやつを、絶対に許さねえええええええええ」とばかりに大事なものを守り続けてきた諸葉に対し、守りきれず失い続けた熾場。彼の羨望と妄執がお互いに大事な者を賭けてここにぶつかり合う舞台を作り上げた。彼の過去に万里が登場するが、かつて自分のことを高慢ちきと評した如く、ナチュラルに無礼で高慢、更に厨二病まで拗らせてました。まさかストライカーズのコールを考えたのが万里だったとは。鎮守森の大激励が熱く、そして悲しかった。2017/06/16
ダイ
5
今回は表紙の通り諸葉と熾場の決戦でしたが、同時に熾場の過去編でもありました。お互い軽口を言いながらも戦いは決して油断しない激しいバトルでしたね。熾場の過去はネリーとの絆や万里達との穏やか時間など良い時もありましたが、仲間や最愛の義姉を失う過酷で悲しいものでした。黒幕の安東の行動目的や田中先生やマヤ達の過去も描かれていて本当に飽きないものでしたね。ただ戦いは勝利しましたが、サツキの能力をコピーされたうえに逃がしてしまう結果になってしまいました。物語も佳境に入り果たしてどうなってしまうのか今後も気になります。2017/06/19
METHIE
4
シバアキラは間違いなく主人公になれなかった男だろう。 石動弟の挫折も力を入れていたが、明らかに田中太郎も含めて、挫折した弱さを持った人間の描写に力を入れていている。2018/09/18