角川ホラー文庫<br> ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

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角川ホラー文庫
ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

  • ISBN:9784041044469

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内容説明

雪越大学 オカルト研究会に所属する、超草食系大学生の森司。
しかし、奇跡は起きた。
なんと、こよみちゃんと、菜の花の有名な福島潟で初デートすることになったのだ! 
その日に向け、森司は着る服(と自らの体型)に頭を悩ませる。
オカルト研究会のメンバーも、二人のデートに興味津々だ。
けれど依頼人は容赦なくやってくる。
連続殺人事件現場の横に立つ豪華な洋館に現れた、女の足だけの霊。
森司がかつて経験した、先輩の同時二重体(バイロケーション)の謎。
そしてデート当日にまで、恐怖は忍び寄ってきて!?
甘甘なのに身の毛もよだつ、青春オカルトミステリ第10弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆ゆう☆

92
ついに森司とこよみの初デートが実現したシリーズ第10巻。ここまで本当に長かった笑。なのに、森司の最後の発言。まだ言ってるよ…。鈴木でなくとも呆れるレベルの鈍感さ。でもまあ、ようやく気づいたようで、アパートでの喜びようはこっちまであたたかい気持ちになった笑。今回はすっかりデートにもっていかれたが、オカ研のほうは今回もホラー感は十二分。三篇とも親子の確執がテーマの話だった。心霊現象も怖いが、それ以上に、人間が抱えている心の闇や負の感情が引き金となり起きる行動のほうがよっぽど恐ろしい。(Kindle)2016/11/10

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

83
Kindleにて。森司とこよみのゆっくりした成長が微笑ましい。脳内こよみにツッコミ入れてるの面白かった。しかし一方、遭遇する事件はいつもながらえぐい…。それでも、どこか森司が勇敢になっていってる気もする。新キャラの鈴木くんはうまいこと定着したな。なかなか不自然でない関西弁には満足。そして個人的に露出を(あからさまに)増やして欲しい…笑。前巻のストーリー良かったし。今回は、少女が赤ちゃんを誘拐しては若い男が返しに来るも、少女は死亡。森司の過去話はバイロケーション、最後の走馬灯が一番ぞくっときたかな。2016/10/27

まりも

77
待ちに待った最新刊。こよみと森司のデートや、森司が入部した頃などが描かれた話。遂に、遂に森司とこよみちゃんがデートか。読んでいて何だか感慨深い気持ちになりました。何気に自分の両親にこよみを紹介するとか、初デートでご両親挨拶イベント完了とか無自覚にアグレシッブですね。ゆっくりとしたペースなのに、外堀だけは完璧なのが2人らしい(笑)初々しくも甘酸っぱい、ぎこちなくなりながらも楽しそうに初デートの時間を過ごす2人を見れたし、今後は更にニヤニヤさせてくれることを期待しながら次巻を待っていようと思います。2016/10/26

巨峰

69
本作は犯罪者や死者が絡んで怖かったです。このシリーズって本格的な怖さに、有川浩ばりの激甘恋愛(なかなか進まないけどw)がいい塩梅にミックスされているのが人気の秘密でしょうね。今回もごちそうさまでした。森司のお母さんのキャラが良かったです。2017/11/23

norstrilia

69
最近思うようになったのは、地味にやっていることのハードルが高いという。初デートからの両親へご挨拶って、すごい展開・・・。表紙も相まって、今回はひたすら菜の花デートの印象がほとんどですが、一方で1話目など、ホラー文庫としての完成度もここに来てまた上がったように感じる。異常な執着というのは、ある種使い古された「怖さ」ではあるけれど、一短篇として成立させつつも、しっかりと恐怖を感じさせられる。次巻も楽しみに待っています。2016/10/29

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