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内容説明
四百五十年前に戦国武将・榎木兼春が広大な敷地のどこかに隠したという時価二百億円の財宝。その巨額の財宝を探し当てるべく、集められた八雲たち。様々な思惑が絡み合い発掘が始まるが、メンバーの一人が死体で発見される。近くに落ちていた携帯の画面には財宝と見られる画像が…。この惨劇は兼春の呪いなのか、それとも――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
生田目 房一郎
13
落人財宝の謎。これが全体通しての最高傑作ではないかと思う。密度が濃くてとても面白い事件。戦国武将・榎木兼春の宝を探すテレビ企画に参加した八雲と富良野。破片の手がかりは前フリがあったのに正体に気付かなかった、お見事。細かなアリバイ表の検証は、些細な心理誘導によって逆に犯人を限定する証拠になってしまうのが素晴らしい。どうせ開かないから鍵なんかかけない。ライバル探偵の神庭俊作先生も風雅で好き。トレジャーハンターの容疑者たち、ブーツのジェームス左門谷を中心に謎がふりまかれる。2022/11/06
十六夜(いざよい)
11
「落人財宝殺人事件」今でも日本各地に残る落人の財宝を巡っての殺人事件。殺される側も殺そうとする側もそれぞれ別の思惑で動いているので、事件がかなり複雑化している。次々に殺人が起き盛り上げた割には犯行動機がありきたりだったかなぁという印象。八雲の髪が微妙に短い?2013/12/03
千木良【comics only】
2
多すぎるお金は 人を幸せには してくれない…… それどころか 人を変えてしまうって ……… | 道に迷った時は 一旦 スタート地点に 戻ってみるのが 最良の選択だそうです …―… そうして もう一度 最初から歩き始めるんです そうすると今まで 見逃していた 通路や道標が 不思議と発見 できるといいます ∥ 「落人財宝の謎」2017/05/25