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内容説明
「福岡在住の22歳女子、被災地へ行く。
仲間と、迷い、立ち止まり、歩んでいった9か月。」
本巻は、2011年の東日本大震災を受け、ホアシを始めレギュラー陣が、鉄道マンガとして、実録マンガとして、どのように、悩み、考え、進んでいこうとしたかがありのままにつづられています。また、今回の表紙イラストにはほあし氏の強い“願い”が込められています。
■主な内容/被災地・三陸鉄道・石巻訪問、ひたちなか海浜鉄道応援ツアー、銚子電鉄「さよなら鉄子カラー車両」イベントリポート、十和田観光電鉄、長野電鉄屋代線を行く、寝台特急「日本海」での出来事
■レギュラー旅人/ほあしかのこ(漫画家)、横見浩彦(トラベルライター)、村井美樹(女優)、編集長(「月刊IKKI」編集長)、カミムラ(本作編集担当)
■女優・村井美樹さんによる被災地訪問(’11年5月11~12日)ルポを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
33
既読の奥野修司著「魂でもいいから、そばにいて」にもあった鉄道好き少年・今野広夢君のお話しを収録。東日本大震災の被災地に何か役に立つことがしたいとの思いで、一行が訪れます。「魂でも・・・」の中でお母さんが広夢君が大好きだった「鉄子の旅」に掲載されることになって親子にとっていい記念になったと言っておられました。鉄道のことになると周りを顧みずに一直線な横見さん。何かをモーレツに好きであるということが、こんなにも人を勇気づけたり、元気にさせたりすることができるんだと、好きなものを好きでい続けるパワーを感じました。2017/08/13
山口透析鉄
15
結局この作品で取り上げられた映画は未見ですね。見なくても一畑電鉄等は知っている、というのもあったのでしょうが。 この辺でも廃止になったり線がけっこう出てきますし、東日本大震災では大船渡線・気仙沼線等、津波に流されて鉄道では再建されず、BRTに移行してしまっている路線部分も出てきていて、震災の復興はどうでしょうね。(原子力災害は言うに及ばず、ですしね) 深名線と南部縦貫鉄道は私も乗りそびれていたので、南部縦貫鉄道の跡が出てくるのは良かったですね。2012/07/15
saga
12
東日本大震災後、ホアシが巡った被災地の鉄道とそれにまつわる人々の話。その中でも三陸鉄道編で、ホアシが取材ノートを見て感じた思いと、それを感じ取った編集者たちのシーンで涙ぐんだ。津波で犠牲になった鉄道少年の話を読むと、鉄子の旅が残された家族の慰めになったことに感動した。地元・銚子電鉄も被災地ということで一行が来ていたなんて、知らなかったことが悔やまれる(クゥ~)2013/03/31
ぽんくまそ
6
亡くなった少年が生前描いていたスィッチバック図は正確だった。(そういえば、ぼくも彼くらいのころに、阪急淡路駅での線路の切り替えに魅せられていました。)それを見たスィッチバック好きな編集長の一言。遺族の希望によって雨がそぼ降る大川小学校へ案内された一行の一人である女優・村井美樹さんのせいいっぱいの文。ほあしさんが、取材から帰って博多駅でおりた時に、被災地に無関心なようにクリスマスできらきらしている自分の町を嫌いになりかけるところ。重い。そこから、ほあしさんは、自分にできることを見つけ、実行していきます。2014/04/12
風竜胆
4
横見サンは相変わらずだが(笑)、ホアシさんは、これらの旅を通じて、少しずつ成長しているような気がする。今回は、いつもより重いテーマが多かったが、それだけに考えさせられるところも多い。 2013/01/12