内容説明
三人悪の同級生・カンナの家に棲みついたイタチは霊力を持っていた!? てつしと椎名、リョーチンは「イラズの森」に住まう妖かしの正体を明かしに呪われた地へ。さらに上院小学校には西洋の魔女の血をひき、真っ黒な妖犬を操る転校生が。ますます好調シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
41
児童文学なのに、なんて深いんだ!「神隠しの山」「森を護る者」のどちらも考えさせられた。宗教で戦争が起きたり、争いが起きたりしてるけど、彼らの如く考えられたら、いいのになぁ。てつしの「神様って、何なのかな…」に対して冷ややかに椎名が、「人間のオモチャさ」と返したのには、ハッとさせられたなぁ。将来子供が出来たら読ませたいシリーズの一つ。2015/11/18
てんつく
16
仲間が増えたなぁ。今回も楽しく切なく、色々考えさせてくれた。日向登場の「森を護るもの」が好き。2017/12/13
トールパパ
14
てつし達が時々分別臭くなるのに若干違和感があるものの、話そのものは大変面白く、あっという間に読了。特に最後の「蛍の夜 夏祭りの夜に」は親の身として、第1話の「噂の幽霊通り」は老いた親を持つ子として、グッとくるものがあった。(うちの嫁は横井のクソババァとは違うので念の為)(笑) それにしても、亡くなられた香月先生は、余程現代社会やそこに生きる人間に危機感(もっと言えば嫌悪感)を持つていたのだなぁ…2016/02/11
よっしー
13
三人悪の不思議な世界が広がった一冊。子どもだからこそ、大人達が目を背ける所にもきちんと向き合うひたむきさ、純粋さがあるのだろうなと。大人になるにつれ、忘れてしまう感覚、思い出させて貰いました。個人的には番外編が一番印象に残りました。その人の為と言いながら自分の意見を押し付け、相手の意見は聞かない。本人にとったら辛い状態ですよね…。自分の仕事でも、相手に理想を押し付けてないかなと振り返るきっかけになりました。2020/05/24
小梅さん。
12
今回もてつたち3人悪は最高だった! たくさん笑って、たくさんうるっとさせてもらった。 いろんなことへの思いとか、お互いへの友情とか。 そして、人間と、人間以外との関わり方についての考え方tか。子供とは思えない(いや、子供だからこそなのか?)純粋で立派な考え方。これは、勉強の出来不出来とは関係ないヒトとしての出来の問題だね。 新しい登場人物も出てきて、先がいよいよ楽しみ。2017/01/27