内容説明
《仏》と呼ばれる与力の、微笑む顔の奥に隠れる、悪を許さぬ非情の正義。
腕利きの用心棒たちと頑丈な錠前にもかかわらず、金蔵から千両箱を盗み出す《霞小僧》を追う重蔵が、奉行襲撃の闇を解き明かす。
二月続いて、札差の金蔵から千両箱が一つずつ盗まれる。人間業とは思えないその手口に、さすがの町奉行所与力の戸部重蔵もなす術がなかった。そんな折、町奉行矢部定謙が刺客に襲われる現場に遭遇、撃退するが、奉行は「老中の手の者か」と素っ気ない。今度は同じ札差から根こそぎ金が奪われ、奉行の役宅にも不穏な空気が……。《仏》の重蔵は、重なる危機を解決できるか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
65
与力・仏の重蔵「奉行闇討ち」3 巻。面白いのですが、思っていた様な展開とは違ってきてるような感じが・・・清次さんちょとぴり可哀想でしたね。2019/07/11
フキノトウ
30
大好きなシリーズ。懐の深い重蔵さま、相変わらず素敵でした。喜平次が、危ない橋を渡るたびに、まさか...と思いハラハラしてしまいます。2015/03/19
絳楸蘭
20
重蔵さま、また惚れられましたね…(笑)さすが江戸三男の中の与力!男女共に好かれるほどの優しさと腕を持っているもんなぁ。また、サラッと見逃しているようでシッカリ見ているところが格好いい。お間抜けな盗人たちを案じながらきちんとフォローを入れるところに惹かれる。2014/10/05
いつでも母さん
8
重蔵シリーズ3巻目。まずまず面白かった。青次が可哀想だったが・・まだまだだな(笑)次回も期待したいな。2014/10/21
アニータ
1
重蔵、鎧をつけているような。信頼している人たちに対してもっと素直になればいいのにと思います。喜平次は、あぶなっかしすぎ。。。2019/04/23