内容説明
麝香の香りをさせる女密偵の思惑を《仏》の重蔵が暴く!
大店の主殺しが続くが、どこも病、自殺という。いったい誰が何のために? 誰もが口を閉ざす中、重蔵が襲われる……。
大店の主が殺される事件が続く中、戸部重蔵の前に、火盗の密偵だと名乗る色気たっぷりの年増女が現れる。家族も口を閉ざし、殺された商人たちにつながりも見えず、探索は進まないが、なぜかあちこちで女に出くわす。元は盗っ人《夜桜》のお高として有名だったというが、女は本当に火盗の仕事を?そして重蔵が襲われる……。商家の主殺しと女密偵の謎を、重蔵は解けるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
75
与力・仏の重蔵「鬼神の微笑」5巻。矢部様の罷免、死亡と重蔵にとって辛い始まり、鳥居の就任、不気味な用人岸谷、火盗密偵?夜桜お高と周辺もきな臭いが、お高に心ひかれる重蔵・・・先が気になるが最終巻のようで残念。2019/07/19
いつでも母さん
24
いやー(泣)矢部様が・・これは辛いわ!【夜桜お高】の登場で、えっ・・藤作家、この先どうしてくれるの~鳥居の用人・不気味な岸谷もぉ(汗)好きなシリーズ5巻目なのだが、なんだか怒涛の展開で次が待ち遠しいっていうか、私の望む方向とは違う方へ行きそうで怖いわ。2015/06/13
絳楸蘭
21
矢部さまがいらっしゃらなくなって、精彩を欠いたような重蔵さま。喜平次にも気を使われているのが辛い。そんなときに火盗の密偵で矢部さんの下にいたお高に会ったらいろいろと気もそぞろになるのは仕方がない。仕方がないけど、やっぱりいつもの重蔵さまでいてほしい。一癖も二癖もある鳥居どのに高見から見物されている感がすごーく嫌だ。重蔵さま、頑張れ~‼2015/06/09
アニータ
0
与力 仏の重蔵第5弾。 ついに鳥居が南町奉行に就任。重蔵は、他藩にお預けとなった矢部の訃報を知る。そんななか、一代で成り上がった大商人が病死する事案が相次ぎ、調べにかかった重蔵は、矢部がかつて使っていた密偵、お高と知り合い、心を惹かれるようになる。 そんなお高が、鳥居の腹心、岸谷と知り合いであることがわかりました。一体どんな狙いがあるのか気になってきましたが、この続きは出てないのでしょうか。2019/05/03