密偵がいる - 与力・仏の重蔵２

著者名：藤水名子

二見書房（2015/06発売）

• ISBN：9784576140674

内容説明

微笑をたたえた顔で、〈仏〉と呼ばれる与力の、悪を決して許さぬ戦い。

相次ぐ町娘の突然の失踪…かどわかし？　駆け落ち？
何の手がかりもないまま、手詰まりに焦る重蔵の、乾坤一擲の勝負の一手！

戸部重蔵は市中を見廻り探索もする、およそ与力らしからぬ男だった。そして、たとえ幕閣といえども容赦しない奉行の矢部定謙とは幼馴染だったが、その関係は誰にも内緒だった。ある夜、重蔵は辻斬りに襲われるが、手もなく捕らえてみると大身旗本の三男。重蔵もまた、だからといって許すつもりはなかった……。なぜか〈仏〉と呼ばれる重蔵の、容赦のない戦いが始まる！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[とし]

与力・仏の重蔵「密偵がいる 」2巻。黒幕を取り逃がしたが凶悪な事件は無事解決、次巻へ繋がるのか、仏と鬼を使い分け清次を密偵にし、喜平次、お京と手駒が増えますます面白くなりそうですね。

2019/06/24

[フキノトウ]

今作も、重蔵様渋くて素敵です。真面目そうな男が刃物を振り回した事件からの展開が、思わぬ事件へと繋がり面白かったです。はやく三巻が読みたいです。

2015/01/16

[絳楸蘭]

男から見て格好良く、女が見ても惚れてしまう。そんな重蔵さまが素敵。そして、重蔵さまが兄とも慕う矢部さまがこれまたいい。いろんないい男が出てくるのは、類友だからか!?柔和な恵比寿顔の心内はどうあれ、お京さんが重蔵さまに惹かれるのはわかるなぁ。

2014/06/01

[山内正]

川原に四人の死体があがる 二人は子供だ攫われた子供だと見当を付ける内奉行から内密に 拐かし一味の探索を命じられる 重蔵は元盗みの喜平次に探らす為 密偵として一味に繋ぎを入れる 近々攫いのため動き始めるが 頭が誰かまだ判らないまま 岡っ引きの青次に指で符調をおくる 重蔵は奉行に見切りの判断を迫る 拐かし一味との駆け引きに二人は 息を飲む。

2018/05/22

[香月謙信]

今回は重蔵の見せ場は少なかったのがちょっと残念。上司良いところ持って行き過ぎ！でも、重蔵の活躍もさることながら、喜平次と青次のコンビの今後の活躍も楽しみです。

2014/09/03