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内容説明
C型肝炎に感染した医師・村上は、結婚して有栖川病院を退職する事に。彼は山月に、DMATへの熱い想いを語り、響を支える事を託していった。そして、新たな災害現場へと出場した山月は、そこで自らのミスが村上を退職へと追いやった事を知ってしまう。肩を落とす山月に響が語りかける言葉とは──!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aquarius
28
災害時におけるDMATの重要さ、一刻も早く現場へ向かうこと。熊本の震災でも多くの医療関係者が夜を徹して救護されたのだと思い読んでました。クールな村上先生が漏らす一時の感情にもらい泣き、その後は何もなかったかのように振る舞う。過酷な現場で知らされる事実、山月に託された想い、心が折れるのか、それとも前に進む糧になるのか。ヒトの足を動かすのは希望でも絶望でもなく意志である。ヒトの命に携わる仕事、心も身体も強くなければ出来ないと思う、そして一人でも出来ないから支え合い協力し救える命を救っていく。2016/04/30
saga
25
山月が原因者となったことで村上は有栖川病院を去ることになった。当初は知らなかった山月だったが、災害現場への出場中に真相を知らされる。それが山月が成長する切っ掛けになりそうなのだから、人間万事塞翁が馬ということなんだろう。息もつかせず神之島で大規模土砂災害だ。八雲の災害現場での鬼気迫る表情と、平時の柔らかな雰囲気のギャップがグッとくる。2015/12/09
芽依*
14
感染を心配させないために、表向きは結婚が理由でDMATを去る村上先生。せめて発症しないでいて欲しい。濁流にのまれる人たちのいる場所。また困難が待っている。2017/10/12
にゃむこ@読メ11年生
6
現状最新刊。村上先生がチームを去った真の理由を水野さんから聞かされた山月。自分を責めて自暴自棄になるかと思いきや、逆に救助活動の原動力に昇華させるとは、なかなか。彼もまた結構ヘヴィな過去を背負ってたんだな。7巻の巻末にさわりだけ出ていた、神之島の自然災害現場での救助活動が始まる。ここもまた過酷を極めそうだ。2015/12/28
Sally
3
村上先生は最初の頃八雲先生が挫けた時にも焼肉連れってってくれたし、チャラい外見に濃くて熱い心意気を隠してる。針刺しの事故が原因で進む道が変わった無念も隠して、明るく周りを前向きにできる資質がすごい。そして離島での豪雨災害に出場する有栖川DMAT。数年前、我が家の近くでも大規模な土砂崩れがあった。毎年どこかで豪雨災害が起きている今、救出や治療に携わる方々への感謝しかない。2021/05/28