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内容説明
敵ロボットとの初戦。1人目の操縦者・和久は辛くも勝利したものの、戦闘終了直後にロボット上から転落死した。そして迎えた2回目の戦い。新たな操縦者・小高は、自分の父親を戦闘の巻き添えで死なせてしまった。一代で財産を築き”選ばれた人間”であるはずの父が、呆気なく死んだことに動揺を隠せない小高だが、それでも敵の猛攻は容赦なく続く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
32
再読。コダマは自身の存在意義がぐらついた瞬間に、生命を落とした。そして明かされたジアースの駆動力が操縦者の生命と引き換えであり、負ければ地球が崩壊するという秘密。秘密を知った上で、幼い妹弟たちの為に大人のような決断を下すダイチ。ダイチ辺りから、悲愴感が半端ないことに。妹弟の未来の為に散ったダイチ、母親と自分の尊厳を守ったナカマ。周りの人々が良い人たちばかりなだけに、辛い。ナカマのクラスメートたちが、ちょっとでも変わってくれて、少しだけ救われた思いがした。2017/09/07
神太郎
27
命を代償に動くロボット、ジアース。そして、戦いに負ければ地球は消滅。よくもこんな設定考えたなぁーって読み直して思う。選ばれた以上は戦うしかないと覚悟を決める子供たち。そして、描かれていくエピソード。日常と戦う瞬間の覚悟を決めていく一人一人の表情が印象的。2021/03/04
うめ
22
ヒーローものでは、退避する人々の生死は明らかにされない。その違和感に初めて気がついたのも、ちょうどこのくらいの年齢だった気がする。若いからこそ、逆に命をポンポン消費できる側面もある一方、若いからこそ死にたく無い、という願いもわかる。記号にすぎなかった名前にストーリーが付く。だが、選ばれた彼ら彼女らの運命は決まっている。構成も上手いなあ。大人になったからこそわかる、半井母の強さと美しさに打たれた。相対する白い機体にも、不穏しか宿っていない。これ、鏡像じゃないかしら。2017/05/07
読み人知らず
20
ダイチとナカマ。なんでこんなに早く行ってしまうんだ。2013/01/27
nadaha
11
コダマ、ダイチ、ナカマ編。この辺りは家族と少年少女の在り方が描かれている。選ばれし人間であったはずの父の死を見て生き方の根本が揺らいだコダマ、幼い兄弟達を案じるダイチ、売春婦の母を受け入れて気高くあろうとしたナカマ。これまで気持ちを押さえつけていたナカマがコスチュームを作って、私だって死にたくないと叫ぶシーンは非常によい。この衣装が終盤にかけていい働きもしてくるし。本当に無駄なシーンがなく、一人一人にきちんとフォーカスされてる。しかし鬼頭莫宏の描く女子中学生は歪んでるのが多いなぁ。2017/09/26




