内容説明
シルビーは家政婦の職に応募し、面接のためにシドニー・ハーバーのオフィスにやってきた。雇い主のマーク・ハナフォードはオーストラリア最大のエンジニアリング会社のＣＥＯ。マスコミから“氷のハート”と呼ばれている人物だ。十数年前シルビーは母親の入院していたホスピスでマークと出会い、彼の援助で彼女の一家は苦境から抜けだせたのだった。今回の家政婦の募集広告を見つけたとき、シルビーは心に決めた。あのときのお礼を彼に直接会って伝えよう。そして、十数年越しの大事な約束を絶対に果たすのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
10
ホスピスで13歳の女の子と17歳の男の子が出会い、母と妻（！）を看取る苦しみをなぐさめあうところからおはなしが始まります。純愛です。とにかく女子がかわいいです。幼くかよわい存在を利用し踏みにじる人間が存在することにいつも怒りを感じますが、そう感じる人が世界中にいるんだな…とこういう他愛ないロマンスを読みながら微笑ましく感じます。若いころはロマンス小説を読む自分なんて考えられませんでしたが、速読の練習に「（ページ数も内容も）薄いから簡単かな（失礼！）」と手に取ってから、ロマンスの力にビックリしてます。2015/10/07
圓（まどか）🐦
1
プロローグだけなら名作。残りは原文が悪いのか訳が悪いのかわからないけれど、とにかく私にはたどたどしくてページが中々進まなくて申し訳ないけれど退屈な状態で進んだ。もっと力量のある作家なら同じ設定で大した事件は起こらなくとも面白くヒーローとヒロインを身近に感じながら読むことができたかもと思うと勿体無い。2016/06/12
みろん
0
15年前に互いに愛する人を亡くす悲しみを慰めあったふたりの再会ロマンス。お互いに、相手が幸せになることだけを純粋に願っている無欲な愛に涙…。ヒーローが「彼女の喜ぶ顔が見たいから」とヒロインを幸せにすることにあれこれ考えを巡らせているところに微笑ましくなった（笑）。2010/09/30
Mari
0
★★★2010/09/10
