月に吠えらんねえ(4)

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月に吠えらんねえ(4)

  • 著者名:清家雪子【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2015/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063880946

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内容説明

作中にふんだんにちりばめられた近代詩そのもの凄さに酔い、架空の街で虚実の境を徘徊する、朔太郎、白秋(はくしゅう)、犀星(さいせい)らの作品からイメージされたキャラの圧倒的な存在感に酔い、膨大な資料を下敷きに緻密に物語を組み立てた作者の過剰な愛情に酔う。話題集中の近代詩歌俳句エンターテインメントをこの機会にぜひ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

54
白さんと朔くんの邂逅に、物語の真実が垣間見えてきたような・・・。🔲街とは朔くんが創り出したせかいなのか。そして四巻は女流文人たちの巻。白さんが訪れた美術街のコタローくんの家。本当にそうであったのかと思わされてしまう説得力。近代を希求する剰り、チエコさんが壊れたとするならば、引き裂いたのはコタローくんのエゴだ。アッコさん(与謝野晶子)の才覚についての白さんの観察眼が切ない。ふたつの才能がぶつかり合った時、より強い輝きが小さな光を消してしまう悲劇。そして縊死体が正体を現し、朔くんへと向かう。2021/09/29

ぐうぐう

18
ついつい勘違いしてしまうが、本作に出てくる人物達は、作家をモデルとしているのではなく、近代詩歌俳句の作品から受けるイメージを擬人化したものだ。つまり、作品のキャラ化である。むろん、個々の作品には作家自身が、あるいは作家の体験が投影されているものも多い。そこに作家を感じ取ることは可能だが、あくまで彼らは作品なのだ。作品だからこそ、時空を超えることができるし、世界そのものを創造することもできる。ただ彼らは、感情からは逃げることができない。愛憎、嫉妬、羨望、哀しみ、喜び、それら感情こそが、彼らを生んだのだから。2017/08/15

わたお

17
才能あるがゆえの苦悩。才能ないがゆえの苦悩。たぶん両者の苦しみはお互い理解はできないんだろうけど、でもどちらも苦しんで苦しんで何かを生み出してる。艶やかな表紙から窺える通り、4巻では「女性」の話が重く響きます…。コタローくんとチエコさんの愛と芸術の関係、歪だけど私は確かに愛情があったと思った。そしてチエコさんとアッコさんの対比がまた重くのしかかる。アッコさんは壊れないよう厚く壁をつくっているんだけど、実は脆い、そんな感じ。きっとその壁を越えてアッコさんと向き合えるのがヒロさんなんだろうなぁ。→2015/10/29

えも

16
巻を重ねる度、どんどん凄くなる。近代詩歌の世界が再構築され、作品そのものが人格を与えられ、不健全な天才たちが生き生きと動き出す不条理で魅惑の世界▼裸体の森:□街は朔さんの内面世界なのか?▼あどけない話:コタロー(高村光太郎)とチエコ(智恵子)。才能の差は残酷▼明るみへ:アッコさん(与謝野晶子)とヒロさん(鉄幹)も同様▼エレナ:朔太郎憧れの人妻、そして両親と世間の目▼恋を恋する人:朔さん復活2017/04/22

チョビ☆

16
やっと読み終わりました〜!!読む度に自分の無学さが憎くなるこの作品。詩歌俳句は学校で習った程度しか通じておらず実際との擦り合わせ比較など全く出来ないにも関わらず、毎巻他の漫画を何十冊と読んでも湧かないような感想と衝撃を受けてしまいます。凡人が世で上手く生きていく為には見たり知ったりしてちゃいけない事ばかり描いてあるような…本当にどうしたらこんな物が描けるのか(^◇^;)?!あーあー何回読んでも私にはちゃんと理解出来ないんだよなあと思うと哀しいんですが、他に替えの無い作品なので…頑張ってついて行かなきゃ!!2015/10/26

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