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内容説明
朔太郎、白秋(はくしゅう)、犀星(さいせい)らの作品からイメージされたキャラが大活躍! 膨大な資料を下敷きに創作の喜びや絶望、詩人たちの戦争責任にまで言及し、近代日本の歴史をも活写! 漫画にしかできない表現で漫画というジャンルを超えた傑作をぜひその目でご覧ください!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
53
その時の体調、気分そして知識。新たな視点の再読で得るものは沢山ある。今回は犀さん(室生犀星)の南方逃避行「遠い旅」から。ハルコという少女と逃げ惑う犀さんの優しい“言葉”は、ハルコに届くようで届かなかった。詩人の遺す“言葉”とはなんなのだろう。そして犀さんの乗った銀河鉄道のような列車は次の土地へ。一方、憲兵に連れ去られたたっくん(石川啄木)はタイムトリップし、学生運動に参加し“あの男”に出逢い、総括され、そして現代へ。あくまで自分らしく生きるたっくんだって足掻く。時間警察に記憶を消されたとしても。2021/09/29
かやは
18
「詩」というものは、言葉を使った表現の中で最も高尚だということを、わかりやすく漫画で表現している作品だと思う。肉体的で感情的な喜びよりも、精神的で理知的な喜びを求めてしまうことの不幸せさが身に沁みる。これじゃあ精神を病むのも当然に思える。現代は感情的な喜びを満たすものにあふれていてるけれど、それでも満足できない人たちもいるだろう。詩人たちが苦悩し、残してくれた言葉たちは、そんな現代の人々にも響くんじゃないだろうか。2016/05/16
ぐうぐう
17
文学を(文学者を、ではなく、あくまで文学を)描くこの漫画は、文学を俯瞰することで、文学が世界を創造している行為を表現するのを可能にしている。世界があるから文学が生まれるのか、文学があるから世界が生まれるのか、どちらにせよ文学者は、ゆえに世界との対峙を強いられる。文学が持つ万能の力と、そして無力さを知っているからこそ、この漫画は限りなくせつない。2016/04/17
遠野
17
凄い。凄まじい。何度鳥肌が立ったことか。石川近代文学館の展示も行ってきました。この作品をリアルタイムで目の当たりにできていることが嬉しくって有難くって恐ろしい。表現が、人間を熱狂させる道具にされてしまうこと、それでもやっぱり救いとなり得ること、そのどちらの可能性にも自覚的であること、それが表現の力を信じる者の務めかもしれない。本誌連載はいよいよ佳境のようですが、この街を、旅を、そこに生きる彼らを、最後まで見届けられますように。2015/10/04
じょなめのかも
14
戦争は遠いけど三島由紀夫や安保闘争は近い感じがする…親の世代であったりカラーで映像が残っているからかな?才能しかないのに白さんを夢中にできる朔くんを、白さんガールズたちは嫌いだと言う。作中で詩人たちは戦中詩に疑問を感じていたけど、散り際に傍にあるものが詩なり文学なりするんだったら、彼らの存在に意味はあったのだと思いたい。強さを鼓舞するのではなく寄り添えるような。2015/05/06
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