ビッグコミックス<br> 家栽の人(5)

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ビッグコミックス
家栽の人(5)

  • ISBN:9784091816757

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内容説明

●登場人物/桑田義雄(岩崎家庭裁判所春河支部判事)  ●あらすじ/年末の御用納めの忘年会準備に忙しい春河地家裁。その最中に、調査官の今西は、桑田が扱ったある兄弟の相続問題を思い出す。それは父親が死んで、三人の兄弟に残されたたった一軒の家をめぐる問題だった。家を売って手に入る金を均等に分けようとする兄弟に、家を残してはどうかと提案し、そしてその家の庭先のピラカンサの木にこだわる桑田。結局は家を売ってしまう兄弟だったが、更地になったその土地を訪れて故郷を失ってしまったことに気づく。桑田はピラカンサの話をすることで故郷の家の大切さを訴えていたのだ……(第1話)。▼ある時、桑田は近所を散歩していて盆栽師の松門と親しくなる。彼は自分の孫のことで悩みを抱えていた。しかし桑田の助言により、壊れかけていた松門の家庭を建て直すきっかけが生まれる(第2話)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

79
転勤して新しい支部の人々を知らない間に引き付けてしまう主人公がいいですね。シャカリキになって働かないでゆったりと植物を観察しながら業務を100%行っているというのは理想ですね。新しい支部長が来ますが、まじめな堅物の人でこの主人公とどのようにやっていくのか楽しみです。2017/12/17

ひめぴょん

4
平凡なことを忘れた時人が争う。→平凡と思われる当たり前のことこそ、大事。 音を立てずに折れた枝は元に戻る。→ただ、音を立てて折れたのかどうか 区別が難しい気がします。金継ぎのように全く元のようにではなくとも、元と同じように用に耐え、味のある治り方もあります。 世の中は偏見で動いても、審判は別。 チューリップの球根は冬の寒さを経験して初めて芽を出す。冬に温かい部屋に入れられた球根はいつまでも芽を出さない。→必要な時に必要な経験をすることの大切さを説いている気がします。 2021/04/24

三平

4
「スノードロップ」…スロードロップにはドイツの伝説にちなんだ「まさかの時の友」という素敵な花言葉がある。人生は上手くいかないことも多いけど希望を捨ててはいけない、そう思わせてくれる一編。 「ナノハナ」…一面に広がる菜の花畑は日本人にとって大事な原風景。しかし実は菜の花は地中海から来たもの。でも歴史を経て遠い異国でも深く愛されるようになった。人種や国籍は違ってもきっと通じるものがあるはず、と問い直す一編。他7編を含む完成度の高い短編集。人の心を打つ名作です。

影法師

2
支部長がなんとなく好きです

HIRO1970

2
☆★☆2003/01/01

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