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内容説明
▼第1話/カタクリ▼第2話/ワサビ▼第3話/ユリ▼第4話/リンドウ▼第5話/イチジク▼第6話/イチョウ▼第7話/福寿草▼第8話/ヒメリンゴ▼第9話/ケヤキ▼第10話/ハマボウフウ ●登場人物/桑田義雄(緑山家庭裁判所判事) ●あらすじ/緑山家庭裁判所にひとりの司法修習生、加藤が研修にやってくる。検事を目指す彼は、桑田とともにひとつの少年事件に関わることで裁判官の仕事の魅力を感じ始める……(第1話)。▼そして、春の異動の時期、桑田のもとにエリートコースである最高裁の調査官への異動の要請が来る。しかし彼はまたしてもそれを拒否。桑田が転任を希望したのは、緑山市よりも更に小さい町である春河市の地方家庭裁判所だった(第10話)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
90
やはり読み直してみると昔最初に読んだときよりも自分が納得する場面が多くなっています。年を取った証拠なのでしょうね。今回も若い人の自立を助けようとしているのですが、主人公の思うようにはならなかったり、ということで悩むこともあります。さらに今いる都市よりも、人口が少ない都市へ転勤となるようです。(他の出世する地位をけってまでして)2017/12/11
しいたけ
49
「どんなに長い処分を与えても、少年は社会に戻ってくるんです。誰かの隣に住むんですよ」「その時その少年が笑って暮らしている可能性を探すのが裁判官の仕事じゃないんですか」。これと、「(少年)法が手ぬるいからマスコミがやる」。どっちでレビューを書こうか、ちょっと迷った。「隣る人」の大切さ。マスコミと私たち市民が下す天罰。戦争反対、わかりあおうよという思い。同じ口が、悪いことしたんだから法律変えてでも叩き潰してやれと怒る狂気。花を見るだけではおさまらない桑田判事の怒りがある。2016/04/10
ひめぴょん
5
事件そのものだけで判断するのではなく、背景を納得するまで調べて、その人のその後につながる判断をする姿勢がたくさん描かれています。数をこなせばいいとか法に則してさえいればいいではなく、人を導き育てるような判決の出し方は他の仕事においても考えさせられる部分があると思います。太古より植物と人間のかかわりがあることを話す場面がありますが、私も植物を見ていろいろ思うところがあり、似た部分を感じます。2021/04/10
三平
4
主人公である桑田判事がひとり闘う姿が多く描かれている巻。家庭裁判所に訪れる人たちとその周りの社会が笑顔でいられる道を模索する主人公。でも、一部の人は再び道を誤り人生を踏み外していく。人間だもの間違うこともあるしね。でも裁判官は悔しいだろうし、無力さを痛感するんだろうなあ。人間が1人の人間を救おうとすることなんておこがましいことなのかもしれない。何でもできるスーパーマンじゃなく、限界にぶち当たる人間桑田が書かれています。
HIRO1970
4
☆★☆2003/01/01