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内容説明
少年は“天使”になる条件について、ひとつの結論に辿り着く。才能なのか、教育なのか、運命なのか。「選ばれし者」はいかにして選ばれるのか。そしてまたしてもAクラスから一人“天使”になり……。いよいよ物語の核心に迫る新章開幕！ 俊才・売野機子が紡ぐ少年合唱団物語、奇跡の第5巻！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moku*
13
神様はね、個人個人の意思なんて考えてないのよ。 私はそう思います。 にしても、シオン...。悲しいです。2015/10/09
ぐうぐう
12
「天使になれる子の条件について 僕はひとつの結論に辿り着いていた」イノークのその結論は、無垢が導く矛盾を内包し、だからこそ、少女漫画における少年性を限りなく象徴している。売野機子がギムナジウムを舞台に選んだ時点から、いや、そもそも『トーマの心臓』の昔から、それは少年にとって避けられない宿命なのだ。2016/01/09
suisei214
7
神様天使という言葉が持つ意味への皮肉たっぷり。登場人物たちがどのみちを選んでもいわゆるハッピーエンドが待っていない怖さ。目が離せません2015/04/16
Harukasaki.
6
イーノクの物語は冬に始まる。神に選ばれし天使とは何か、イーノクが確信に迫る巻ですね。シリーズで最も悲しく冬が似合う物語です。クワイアの少年達の顔を思い出しながら、最終巻へ。2016/03/25
桜流し
5
シオンの死を聞いた時は愕然としたけれど「天使になれて良かった」なんて全く思わなかった。クワイアのみんなは仲間が次々といなくなることをどう感じているんだろうか。天使の死が称賛されるものなのか疑問視する人がギャビーだけなのは恐ろしく感じてしまう。そういうギャビーはますます天使に近づいたようだけれど、もしかして終わりが近いのだろうか…。最後、自ら天使の証左になろうとイーノクが孤独になろうとしているのも悲しかったけれど、誰かを救いたいが故の行動なのか気になった。次に去っていくのはラザロ…冬の別れはいっそう寂しい。2015/11/03
