内容説明
人が暮らしをたててきた多種多様な職業の起こりと消長、町と村のつながりや商人・職人社会の仕組等を記しつつ時代と社会の中で様々に推移してきた日本人の職業観の変遷を探る。
目次
序 現代の職業観
一 きらわれる農業
二 女の本音
三 労働者意識
四 新旧の職業
五 肩書
Ⅰ くらしのたて方
六 自給社会
七 交易社会
八 職業貴賤観の芽生え
九 海に生きる
一〇 山に生きる
一一 旅のにない手
Ⅱ 職業の起り
一二 村の職業
一三 流浪の民
一四 振売りと流し職
一五 身売りから出稼ぎへ
Ⅲ 都会と職業
一六 手職
一七 市と店
一八 職業訓練
一九 古風と新風
二〇 町に集る人々
あとがき
『生業の歴史』を『日本民衆史』に加えるにあたって(田村善次郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
14
この7巻シリーズで町のなりたちが都市の生業なら、これは田舎のそれをさす 2015/09/02
わるぼう
3
歴史が語られる場合の多くは都市からみた、指導者からみた歴史でありそれを支えていた地方の歴史が語られることはほとんどない。本書では地方の経済・産業構造=生業に焦点をあてている。そこには死と隣り合わせであった地方の人々が生きるために生み出したもので溢れていた。都市と地方のあり方を考えるうえでとても大切な一冊。2011/12/18
魔威駆
0
農民の長男の嫁はイヤという認識が昭和以前からあったのは笑った。2019/09/20