内容説明
『開拓の歴史』の各論にあたる本書のなかで、著者は村のなりたちを古代からおこし、豊富な具体例をまじえながらその変遷と残存のダイナミズムを描く。村の見方を知る好適書。
目次
一 郷と耕地面積
二 古代の村の構成
三 郡の長
四 漁猟から農耕へ
五 古い畑作の村
六 古い山村――天竜川東岸山地
七 山村の変貌
八 村――異姓者の集団
九 村と名
一〇 村の増加
一一 名主退転
一二 村の自衛
一三 祭き組合
一四 念仏衆の発展
一五 一結衆
一六 僧の講から民衆の講へ
一七 村の自治と念仏宗
一八 いろいろの講
一九 小庵の役割
二〇 郷の残存
二一 結び
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
29
畑作、そして移動性の指摘。太閤検地を経て近世の姿になっても、宮本の描く村は閉鎖性や停滞性からは程遠い。環境の変化に対応し、少しでも自分たちの暮しを良くしていくため、情報を得て改善を繰り返す、それが日本の村だというのだから。◇里や保、荘や名と「村」は異なる。そんな違い、意識したことなかった。◇村は一族だけでは成立しない。姓の異なる通婚圏が範囲となる。百戸という基準。離島や山村が村として存続できる規模についての宮本の指摘が思い出される。ただ在るだけを良しとしない冷徹な言葉は、こんな風に根拠づけられていたんだ。2017/09/19
fseigojp
18
西日本における念仏宗の重要性2015/10/01
吉田健太郎
1
円仁、空也、一遍など念仏に関するところが面白かったです。時宗総本山が地元にあるので一度は行ってみたくなりました。2020/09/27
-
- 電子書籍
- 勇者パーティーを追放された俺だが、俺か…
-
- 電子書籍
- バズる書き方 書く力が、人もお金も引き…
-
- 電子書籍
- 【フルカラー】男女2人での残業は、7割…
-
- 電子書籍
- ふたり妊婦 ~妻と愛人の監禁サバイバル…
-
- 電子書籍
- AKATSUKI-朱憑-(8)