内容説明
完結! オレらはみんな、つながってるんだ。〈捜索隊〉に与えられたタイムリミットまで残り数時間。ファブリの魔の手は笹浦に迫る。最後の賭けに出る藤堂、究極の試練に挑むマリエたち。〈ライトノベル史上最も長い一日〉、クライマックス! 「その時だ。オレ、ふいに解ったんだ。イチナナが誰なのか。心中の決行時刻が、どうして途中で半日も延期されたのか。」(パート13「この世でたった三つの、ほんとうのこと instrumental version」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
23
〈死〉をテーマに描かれる、15人の人間の24時間を描いた物語も、いよいよ完結。登場人物たちが互いにかかわり合いながら少しずつ変化していく様子は、群像劇として非常によく描けていた。最大のテーマでもある〈死〉についても、各々がしっかりと自分の考えを導き出せていたのが興味深い。しかしながらたくさんの謎や疑問点を残したまま終わってしまっているのもまた確かな話であり、見事にパズルのピースが埋まるような『完璧』とは異なる(まぁ、長い物語だったので、単純に見落としや記憶違いになってしまっている部分もありそうではあるが)2013/06/01
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
12
1巻買っても2年以上は「全巻揃えるまで手はつけん!」と頑なに読むのをガマンしてましたが、いざ最後まで読んでみると……率直に言うなら、作品にさほどの価値は見出だせませんでした。 最後の最後まで曖昧だったり投げっぱなしだったりというものも多く、死生観のテーマは一貫していたものの物語としては些か消化不良で、そのため伏線や個々の物語が終盤につれ収束していく群像劇特有のあの爽快感がまるでない。 ファンタジーめいた要素なんて特にいらんかったし、結局あれら何だったん?という感じでした。2014/02/10
LongGate
7
さて、面白かったかどうか多数決で決めようぜ!2009/12/28
半熟タマゴ
6
15人の登場人物からなる物語もついに終わってしまった。疑問点が解決できるだろうと期待してたからちょっと拍子抜け。でも、1日で起こったとは思えないくらい次々と物語が展開していったから楽しめた。1巻から振り返ってみるとみんな成長したよね。特にアキホとササウラ。2010/09/01
jeli
6
苦しみの物語。描写がどうしても浅くなりがちだが、そこは想像力で補って読みたい。登場人物は皆ある意味苦労人だと思った。読み進める内に何かに期待する物語と思った。現代の物語、2010年、今が旬。高校生の時に読みたかった。箸井さんの絵もまた派手すぎず実にいいと思った。ラノベでこういう作品を良く書いてくれたと思う。2010/03/29