内容説明
根岸の里に土地の者から「黒猫庵」と呼ばれる小さな家があった。そこには中年の浪人がひっそりと暮らしていた。浪人の名は錏(しころ)勘兵衛。年老いた黒猫とともに日がな一日縁側で昼寝をする勘兵衛だが、江戸が闇夜に包まれるとき、その男は盗賊のお頭と化し……。この男は善か、悪か!? ここに新たなるヒーローの誕生! 待望の書き下ろし新シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
56
日溜り勘兵衛極意帖「眠り猫」1巻。今までとは少し違う新シリーズ、主人公は盗賊の頭、錏勘兵衛、盗賊であるが悪党を仕置する設定、いずれ自分も他の悪人の手にかかるとの矜持で悪者を退治するのだから痛快痛快。次巻以降錏勘兵衛の出目もはっきりしてくるのではと、楽しみなシリーズになりそう。 2014/04/12
まる
10
途中で誰が誰だかわからなくなってしまいました…悪人退治の主人公が盗賊のお頭だというのがかっこよかったです。おせいさんの過去が気になります。2014/06/02
真理そら
9
猫と盗賊と縁側と裏始末。好物がそろったシリーズかもしれない。10巻までのようなので読んでみよう。2017/11/12
カバン
9
眠り猫の勘兵衛率いる盗賊の一味が、市井に蔓延る下劣な悪人たちを成敗していきます。悪が悪を倒すのですが、勘兵衛たちに悪い雰囲気は感じさせません。胸がすっとしておすすめです。2015/02/21
タカシ
8
浪人で義賊の眠り猫の勘兵衛が悪党を退治する。読みやすかったです。続きも読んでみます。2019/11/21