内容説明
月浦魚之進が、殺された兄・波之進。の跡を継いで、同心になった。だが、兄と比べて、すべてが劣っている。皆からも「大丈夫か?」と、心配されながら、魚之進は仕事に励む。兄が残した謎の言葉。「美味の傍には悪がいる」そして、最高にうまい食べものとはなにか?それと、兄の殺しは関係あるのか。軽妙洒脱な「風野」風味いっぱいの「味見方同心」シリーズ!
目次
第一話 ふんどし豆腐
第二話 天狗ちくわ
第三話 干し卵
第四話 うどんの天ぷら
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
79
あんまり面白いから続けて読んじゃった🤭兄・波之進に変わって味見同心になった魚之進。今巻は【ふんどし豆腐】【天狗ちくわ】【干し卵】【うどんの天ぷら】の謎を追う!真相を解こうと読むんだけど、これがちっとも当たらないんだわ🤣どんな料理なのかも、1っつも当てられない🤣🤣ストンと納得の結末に落ち着くのが流石です。先が気になる展開を出すのもうーまーいーー。すっかりお気に入りのシリーズになってます!2025/01/03
みゆ
70
闇討ちされた兄に代わって味味方同心となった魚之進。パーフェクトだった兄とは違い色々残念な弟ですが、風野さんの捕物帖にはこちらの方がしっくりきます(o^^o) 今回も奇妙奇天烈な食べ物ばかり。一番脱力したのは「天狗ちくわ」二つ穴のチクワってなんやソレ。双眼鏡のように覗いて「チークーワーー!」と叫びたい衝動に駆られました(笑)2025/02/16
sin
57
買ってすぐ一巻と二巻で表紙を見比べたとき主人公太るんだなと思いながら読み進めたが実は兄弟!その一巻目は物語の端々に弟の人物紹介に熱心で、読み終わってみれば一冊丸ごと伏線でしたが、この二巻目にして、さてやはり弟の魚君が動き始めて物語がしっくりとした感じがする。ただ味見方という役柄がどうにも取って付けた感じが否めなくて、まあこれはライト時代劇とでも云うのだろうか?肩肘張らずに読めばいいか(笑)2016/01/25
kagetrasama-aoi(葵・橘)
41
「隠密味見方同心」第二巻。容姿端麗、頭脳明晰な兄に比べられて、見劣りがちだったんですが。「大丈夫?」と声をかけられたり、果ては知恵熱を出してしまった弟魚之進。でも、そんな魚之進には魚之進の良さがあります。剣術も真面目に稽古していたようです。次男坊の気楽さ暇さから、色々なことに興味を持つ心を養ってきました。ここにきて、それが実を結びつつあるようで嬉しくなります。決して面に表さない義姉のお静さんへの淡い恋心も、魚之進らしいですよね。岡引の麻次の助けもかりて早く真相を解明して欲しいです。2023/03/06
いつでも母さん
38
風野作家の新シリーズ1に続き読了。波之進に魚之進か・・出来る兄にそうでもない?弟(笑)しかし、こう云う弟が良い味をだすのよねぇ~続きが気になる。もう3巻目も出ていたのですね(汗)追いかける本が多すぎて、オバサンは頭も懐もヨタヨタです・・2015/04/20