内容説明
兄・波之進を殺害した下手人を追って浮かび上がってきたのは、かの御三家水戸藩。そんな大物が相手では、兄貴の仇はもう諦めるしかないのか……。大川に身投げしたいほど落胆する魚之進に、吉原で殺しの報が入る。傷心の心持ちで、遊女たちに聞き込みを始める魚之進。大人気シリーズ涙と笑い、感動の最終巻!
目次
第一話 串刺し大福
第二話 海苔巻きうどん
第三話 梅干し饅頭
第四話 殿さま漬け
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たち
48
えっ?お静さん、絶対にOKですよね?じれったい終わり方ですが味がある!全編通して魚之進のせいか、のんびりした感じがしていましたが、最後の緊迫した場面では、魚之進さん、なかなか格好良かったです。これで終わりはもったいない気がします。2018/05/13
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「隠密味見方同心」第九巻。大団円でしたよね!面白かったです。初読みの時は、終わりがすっきりしないなぁ…とやや不満を感じたんですが、続編が出ているんですよね。それを知っていると、この終わり方は秀逸ではないかと!魚之進の活躍がもっと読めるなんて、ワクワクします。楽しみです。それにしても、兄波之進は出来物だったんですね、そしてそれを素直に認められる魚之進も素晴らしい男だと改めて思いました。2023/03/12
ベルるるる
31
魚之進の純真さ、真面目さ、優しさ、そして頭の良さ、読んでてホントに気持ちよかった。奉行所の上司達がみんな兄の仇討ちに馳せ参じてくれて・・・しかも丸坊主にまでなって。波之進も魚之進も、とっても好かれているのね。お静さんのかすれた声は、どんな言葉だったんだろう。2018/01/21
ううち
30
第9弾。完結。変わった食べ物も多くて楽しいシリーズでした。手が出せない黒幕とわかってどうなることかと思ったのだが…。魚之進さんも頼もしくなりました。手裏剣打ち落とし凄いわ。良い結末でした。2019/02/23
ひさか
28
2017年12月講談社文庫刊。書下ろし。シリーズ9作目にして、最終巻。気になっていたお静の行方が定まって良かったです。巨悪への対応も見事だし、大団円です。2018/02/28